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ディア・クロウリーと名乗った人を見るため、縁に手をかけた
ん？縁？
よくよくみると私は棺桶のなかに入っている…
「ええええ！？」
つい出てしまった大きな声に学園長も「えええ！？」と叫んでいる
「A、落ち着け」
冷静なのはマレウスだけだった
こわいこわいと、隣にいたマレウスにすがり付く。気分をよくしたのか、大丈夫だと声をかけながら抱き上げた
「はぁ、びっくりしましたよ。なんなんですか、もう」
マレウスがより近くなって、安心した私もだんだん落ち着いてきた。マレウスの首にしっかりつかまったままだが
「うぅ、すみません。見たら棺桶のなかにいて、私死んだのかと思いました…」
「僕もここへ初めて来たときは、棺から出てきた。ここはそういうやり方で生徒を迎え入れてるだけだ。死んでない」
よしよし、と頭を撫でてくれるマレウスの説明を聞き納得する
「その通り！これはわが校の仕来たりなんですよ。本来であれば、このまま入学式…となるんですが、時期が時期なだけにそれはできませんがね。でも、ご安心を。今年度は、まあ残り２ヶ月程度ですけども、体験入学という形でここに居られるようにしましょう。そして、来年来る１年生とともに貴女には授業にも参加してもらいましょう。ふふ、私優しいでしょう？」
「えっと、それは…。ここに通ってもいいってことですか？」
「ええ、勿論。女子が通うなど前代未聞ではありますが…ロイヤルソードアカデミーなんかにくれてやるには惜しい人材…ああ、いえいえ、闇の鏡が導いたわけですからね。勿論、通っていただきましょう」
ぱあっと私は笑顔になる
「やった！マレウス、やった」
「…ふはは、そうだな」
あまりに無邪気な姿に面食らったマレウスだったが、笑顔の 彼女 にマレウスの口元にも笑みが浮かぶ
「寮分けは…まあ、聞かずともですね。マレウスくんが寮長を勤めるディアソムニア寮に入ってもらいましょう」
「ディアソムニア？」
「僕のいる寮だ、もちろん、リリアもシルバーもいる」
「ほんとですか？良かった…マレウスたちがいるなら安心です」
「色々なことはマレウスくんに聞くといいでしょう。ただし、体験入学中は学区内で魔法の使用は禁止です。いいですか？禁止ですよ？まだ学んでいない生徒に魔法を使わせるわけにはいきませんからね」
学園長は念を押す
「心配ない。僕がついてて、魔法を使わせる場面はない」
「よろしい、では、よい学園生活を」
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恋桜(プロフ) - 桜澤さん» コメントありがとうございます。是非これからも楽しんでもらえたらと思います。 (2020年7月27日 15時) (
レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - みてて、なんだか、自分の頭の中でイメージがしやすくてずっと入ってきました。続きもこれから見ていきます！頑張って下さい！！(現在ep1中) (2020年7月27日 1時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます！励みになります。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2020年7月9日 10時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - とっても面白い！！！頑張ってください！！！！！！ (2020年7月9日 9時) (レス) id: 4eae53d9fc (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ラムさん» ありがとうございます。少しずつ書いていきますので、気が向いたら読んでくださると嬉しいです。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作成日時：2020年7月3日 3時
