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「失礼する」
マレウスは魔法で鍵を開けると、私を庇いながら中にはいる
お母さんはベッドの近くに立ちこちらを睨んでいるが、さっきのような態度はとらない
「なんですか…」
「お前の処分を決めねばならぬ」
マレウスはゆっくりと扉を閉め、それを背もたれにしドアに寄りかかった
これでお母さんはこの部屋から 彼 の許可なく退室することはできない
「お母さん、あのね…私は邪魔者かなあ？私がいるとお母さんに迷惑がかかる？」
こんな発言したくないけど、言わずにはいられない。私の中で迷ってるのは、私という存在の記憶を消すか消さないかそれだけなのだ
元々危害を加えたいとかは思っていない
村を追放したいとも思わない
「…ええ、あんたさえ居なければ私は幸せだったと思うわ」
言葉は静かだが、確かな敵意を感じる
でもこれで私の中で決断は決まった、記憶は消した方がいいと
「私はナイトレイブンカレッジに通って、マレウスと一緒にいたい。それは許してくれる？」
「…あんたも……ふん、勝手にしたら？でも戻ってこないでちょうだいね！理事長との約束も破られて私は全然美味しい話じゃなくなっちゃったわよ」
「うん、ごめんね。ありがとう」
お母さんは あんたも？ と言ったときだけ目を合わせてくれた。言葉の意味は分からないけど
「僕はマレウス・ドラコニアという。口を挟むが、Aの学園生活でかかるお金は負担しよう。勿論、客人お前の生活もな」
「ドラコニア…ですって！？…なんなのよ、親子揃って…もういいわ、勝手にしなさい。それからあんたのお金なんか要りません！２度と私の目の前にその子を晒さないでちょうだい」
お母さんはそれだけいうと、もうこっちを振り向こうとはしなかった
「お母さん、あのね。私との記憶を消そうと思うの…。そしたらお母さんは幸せになれるよね」
私は自分のユニーク魔法を唱えるため、一呼吸おくと口を開いた
「勝手なこと言わないでよ！あんたとの記憶？ええ、消えてほしいわよ。でもね私に魔法を使おうなんて許さないわ、忌ま忌ましい。なんでも魔法に頼って解決しようとして！そんなものかけるなら、そのなんとかって学校へ行く許可はあげない！」
え？
消さなくていいの？
私は罵られたことに対する辛さよりも、記憶を残しておけることに安堵した
力が抜けるように、ガクッと膝折れする
「おっとA、平気か？」
マレウスが受け止めたお陰で床に張り付かずにすんだ
「ふむ、決まりだな」
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恋桜(プロフ) - 桜澤さん» コメントありがとうございます。是非これからも楽しんでもらえたらと思います。 (2020年7月27日 15時) (
レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - みてて、なんだか、自分の頭の中でイメージがしやすくてずっと入ってきました。続きもこれから見ていきます！頑張って下さい！！(現在ep1中) (2020年7月27日 1時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます！励みになります。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2020年7月9日 10時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - とっても面白い！！！頑張ってください！！！！！！ (2020年7月9日 9時) (レス) id: 4eae53d9fc (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ラムさん» ありがとうございます。少しずつ書いていきますので、気が向いたら読んでくださると嬉しいです。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作成日時：2020年7月3日 3時
