#14 ページ14
外はまだ暗いが、たぶん朝だろう
私はゆっくり目を開けると、ゲストルームへ帰ってきていた。昨日たしか、マレウスさんの部屋で寝ちゃって………マレウスさん！？
By your side forever ずっと、そばに
私はマレウスさんのとこを思い出し、マレウスさんのもとへと強く念じた
スッ
移動したんだろう…か？目の前にマレウスさんは居ない。いるのはリリアさんだった
「お主、大胆じゃの」
え？
「A、おはよう」
ん？
マレウスさんの声はだいぶ近くから聞こえる
それも頭上から？
ｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞと音を立ててるかのような動きで振り返る
どうやら私の魔法は成功し、マレウスさんの元へ来たものの。椅子に座るマレウスさんの上に転移してしまったようだ
マレウスさんの左足に跨がるようにして座っている状態の私
マレウスさんはそれを咎めることはなく、驚いたという顔をしているだけだった
「………ご、ごめんなさいいい」
慌てて膝の上から降りて距離をとる
「Aこっちへ」
マレウスさんは可笑しそうに笑うと、ソファへ座るよう促した
「お、おはよう、ございます」
促された通り座ると、目の前に朝食が並んだ
持ってきてくれたのはシルバーだった
「マレウス様に乗るなんて、命知らずすぎますよAさん」
「う、いや、その…これは事故です」
リリアさんも面白かったのか、まだ笑っている
「A、起きて早々だが、昨日の魔法もう一度見せてくれぬか？」
マレウスさんはリリアを嗜めたあと、そう私に言った
「え？」
「Aの魔力を感じたあと、力が急に収まって眠気が来た。あれは空間転移魔法ではないかもしれん」
「それはわしも思う。どうかの？ひとつ、実験してみぬか？」
マレウスさん、リリアさんからそう頼まれては断るのもなんだか違う。私もこの魔法がなんなのかは知りたかったし
「お言葉ですが」
私もやる気になって立ち上がると、待つようにそれを制したのはシルバーだった
「食事なさってからでもいいのでは？マレウス様、リリア様…Aさんも」
「そうじゃな、せっかく作ってくれたシルバーの機嫌を損ねても面倒じゃ。先にいただこう、のう、マレウスよ」
「うむ、そうだな」
私たちはちょっと不機嫌になったシルバー監視のもと食事を済ませた
シルバーは料理だけでなく、家事もできるという。料理なんて、絶品過ぎてお腹一杯食べてしまったくらい
「A、外へ行こう」
マレウスさんはそう私を促した
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恋桜(プロフ) - 桜澤さん» コメントありがとうございます。是非これからも楽しんでもらえたらと思います。 (2020年7月27日 15時) (
レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - みてて、なんだか、自分の頭の中でイメージがしやすくてずっと入ってきました。続きもこれから見ていきます！頑張って下さい！！(現在ep1中) (2020年7月27日 1時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます！励みになります。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2020年7月9日 10時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - とっても面白い！！！頑張ってください！！！！！！ (2020年7月9日 9時) (レス) id: 4eae53d9fc (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ラムさん» ありがとうございます。少しずつ書いていきますので、気が向いたら読んでくださると嬉しいです。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作成日時：2020年7月3日 3時
