#12 ページ12
「By your side forever！
ずっと、そばに」
私を白い私の魔力が包む
それは一瞬だった
距離があったはずのマレウスさんが目の前にいる
「…A、それはお前のユニーク魔法か？」
マレウスさんは少し驚いた様子で、一瞬にして目の前に現れた私を見つめた
「え？ユニーク？」
「オリジナルの自分特有魔法のことだ。学園に通う前から使えるとは驚いたな。やはりAは素質がある」
ユニーク魔法のことは知らないけど、この言葉を言いながら魔法を使うとどんな願いでも叶えられる
小さい頃、お母さんとはぐれ迷子になったとき、早く会いたい一心でお願いしたら、それが叶ったのだ
「よく分からないけど、私がBy your side foreverって言うと、願いが叶うんです」
「ほう…そうか。空間転移魔法の一種かもしれないな」
マレウスさんは、ふむと右手を顎のしたに当て少し考えるそぶりを見せた
「して、Aどうした？眠れないか？」
マレウスさんはひとしきり考えたあと、そう話をふってきた
「えっと、はい…」
「僕もだ、眠れない」
マレウスさんは忌々しそうに一瞬顔を歪めたが、また気を取り直したのか空を見上げた
「力が余って仕方ない…。Aは怖がらないが、僕のこんな姿を見れば誰も寄り付きたいとは思わないだろうな」
彼 の全身からはめらめらとした魔力が流れ出ている。私は特になにも感じないけど、怖いひとは怖いのかな？
マレウスさんが眠れるようになればいいのに
私は そう願った
自分の魔法を解く前に
がくっ
マレウスさんはいきなり私の方へ倒れてきた
「え？」
咄嗟に支えるがマレウスさんはなかなかの長身、私は支えきれずにその場に押し倒される形で倒れた
「マレウスさん！？マレウスさん！しっかりしてください。り、リリアさん！お願い来て！」
「おっと？」
リリアさんは突然にして目の前に現れ本人も驚いている様子だったが、マレウスの様子がおかしいことに気づくと慌てて声をかける
「マレウス、どうしたのじゃ」
すー、すー
え？
寝てる？
「寝て、おるのかの？」
マレウスさんの体から漏れる魔力はすでに消え失せており、持たれたままの彼からはすーすーとそれは心地よさそうな寝息が聞こえた
「何が起こったのじゃ？A、お主さっきも突然消えたが、あれはユニーク魔法か何かなのか？まだ学園に通っていないお主が使えるものではないと思うが」
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恋桜(プロフ) - 桜澤さん» コメントありがとうございます。是非これからも楽しんでもらえたらと思います。 (2020年7月27日 15時) (
レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - みてて、なんだか、自分の頭の中でイメージがしやすくてずっと入ってきました。続きもこれから見ていきます！頑張って下さい！！(現在ep1中) (2020年7月27日 1時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます！励みになります。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2020年7月9日 10時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - とっても面白い！！！頑張ってください！！！！！！ (2020年7月9日 9時) (レス) id: 4eae53d9fc (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ラムさん» ありがとうございます。少しずつ書いていきますので、気が向いたら読んでくださると嬉しいです。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作成日時：2020年7月3日 3時
