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「それもさっきマレウスさんからいろんな話を聞いて知りました。私も住めるかもって安易に考えてごめんなさい。でも…」
「後悔して出てきてしまった、というところかの？」
「はい…でも私の小さな後悔をマレウスさんに伝えるのもなんか違うかなって今また思い直してます。難しいですね、心と思考が一緒じゃなくて」
私はマレウスさんと一緒にいたい、やっぱり住めないかなって言いたい。でもリリアさんがマレウスさんを大切にしてるように、私もマレウスさんを大切にしたいと思ってしまった
「あの、リリアさん。私やっぱり部屋に戻ります」
今のままマレウスさんにあっても、何を話していいかわからないや
リリアさんにそう会釈して、帰ろうとすると優しく手を掴まれた
「まあ、待つのじゃ。この時間マレウスは散歩に出とる。遠目から見てみぬか？一目見れば心も落ち着くじゃろ。それから……帰り道はそっちではない。終わったら部屋まで送り届けよう」
ぽっと顔を赤らめた。まさかのリリアさんが隣にいながらまたも迷子になりかけるなんて
「あ。えっと、お願いします？」
「そうと決まれば善は急げじゃ」
リリアさんがパチンと指をならすといつのまにか私たちは城の外にいた
「え？今、え？どうなったんですか？」
「ふふ、内緒じゃ。ほれ、足元に気を付けるのじゃぞ」
リリアさんは城の門を出てまっすぐ進む
そうすると私とマレウスさんが出会った丘が見えてきた
「A、マレウスはあそこじゃ」
リリアさんが指を指したところを見ると、やっぱり丘の上に佇むマレウスさんがいた
その全身からは緑の魔力が余力をもて余しているかのようにメラメラと立ち上がっている
そして、マレウスさんの瞳が一段と冷たい。さっきまでが嘘のように、氷のような瞳。なのにどこか寂しそうな出で立ち
「マレウスはのう、強い。魔力もああやって時々放出せねば体内に溜まってしまうのじゃ」
「マレウスさん…」
私は小さな声で名前を呼ぶ
近くで見ているとはいえ、マレウスさんとはそれなりに距離があるにも関わらず
マレウスさんは、呼んだと同時にこちらに目を向けた。私と向き合った瞳は先程のような冷たさは感じられない。
そして、ちょいちょいと手招きをする
「A行ってきたらよい。わしはここで待っていよう」
リリアさんは、そういって背中を押してくれる
「あの、すぐ戻りますね」
私はマレウスさんに向けて走る
もっと早く そばに！！
By your side forever！
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恋桜(プロフ) - 桜澤さん» コメントありがとうございます。是非これからも楽しんでもらえたらと思います。 (2020年7月27日 15時) (
レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - みてて、なんだか、自分の頭の中でイメージがしやすくてずっと入ってきました。続きもこれから見ていきます！頑張って下さい！！(現在ep1中) (2020年7月27日 1時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます！励みになります。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2020年7月9日 10時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - とっても面白い！！！頑張ってください！！！！！！ (2020年7月9日 9時) (レス) id: 4eae53d9fc (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ラムさん» ありがとうございます。少しずつ書いていきますので、気が向いたら読んでくださると嬉しいです。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作成日時：2020年7月3日 3時
