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私の村には決まりがある
茨の谷に何人たりとも、近づくべからず
村から茨の谷までは、それなりに離れているにも関わらず、この決まりが存在した。
祖父や親たちからもこの話しは、耳にたこが出来るほど聞かされた。
そこには、魔女がすんでいるとか、ドラゴンがいる、いけば皆食べられてしまう…等々伝説がある
「そんなの怖くないもん！」
が私の意見だ。第一にそんな最悪な事態を誰も経験したことがないのに、何を恐れるのか
「いい加減にしなさい、何度言ったら分かるの」
これは私の母親。いつもおこってる。特に今日は私がまたモノを浮かせる魔法を使ったから
私の村に魔法が使える人はいない
だから、母親は私が魔法を使うことを禁止した。天から授かった力を使うなって無茶だと思わない？
それに反発して、家を飛び出して、今に至る。
目の前には茨の道。ここをまっすぐすすめば、昔マレフィセントが支配していた城があるとか、ないとか。
「どうやって、ここを抜けたらいいんだろ」
見るからに痛そうである。
仕方ない。
持っていた短刀を持ち、茨をきって進むことにした。ｻﾞｸｯ。試しにきってみる。
ブワッ
茨を切った切り口から、緑の魔力が溢れ出す。
「ちょ、なに！？」
私も自身に魔力を纏うが、茨はまるで敵を見つけたというかのようにウネウネと動き出したと思ったらこっちにむかって蔓を伸ばしてきた。
短刀で応戦するが、歯がたたない。
瞬く間に私は茨にからみとられ、身動きがとれなくなってしまった。
「いたっ、いたい…う」
動きがとれないだけならまだどうにかできるが、まるで生きているかのようにギリギリと締め上げてくるのだ。トゲが刺さり、皮膚が露出しているところから流血する。
「このっ、いたいっ」
動きを止めてみるが、離してくれる気配はない。
「この、痛いっていってるでしょーが！」
バーン！
私はこれでもかって、自分の魔力を大量放出する。すると、絡み付いてた茨が弾けとんだ。
だが、破壊された茨はまたすぐに再生する。
私は魔力を身に纏わせ、目の前に生い茂る茨の中へつっこんだ。
いたい
身体中にトゲが刺さる
それでも、また捕まれば逃げ出せる保証はない
とにかく、走った。
そしてー
ﾄﾞｻｯ
茨道を抜け出したと同時に、つんのめるようにして地面に倒れる
目の前には大きな月
「はは、抜け出してやったぞ」
私の記憶はそこまでだった
後ろに茨が迫る気配を感じつつ目を閉じた
「Repulsion 退け」
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恋桜(プロフ) - 桜澤さん» コメントありがとうございます。是非これからも楽しんでもらえたらと思います。 (2020年7月27日 15時) (
レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - みてて、なんだか、自分の頭の中でイメージがしやすくてずっと入ってきました。続きもこれから見ていきます！頑張って下さい！！(現在ep1中) (2020年7月27日 1時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます！励みになります。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2020年7月9日 10時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - とっても面白い！！！頑張ってください！！！！！！ (2020年7月9日 9時) (レス) id: 4eae53d9fc (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ラムさん» ありがとうございます。少しずつ書いていきますので、気が向いたら読んでくださると嬉しいです。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作成日時：2020年7月3日 3時
