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「マレウス！！！！」
私の声にマレウスはハッとし、上を見上げた
私を視界に捉えると、禍禍しいオーラは消えた
「た、たすけてぇぇ、落ちます！！」
なんとも情けない話だが、仕方ない
マレウスのマジカルペンが緑の光を放つと、私とマレウスの距離は零になっていた
首筋に抱きつく私をぎゅっと優しく抱き締めるマレウス
「ご、ごめんなさい。朝起きたら誰もいなくて、私不安で…パニックになって飛び出したら道に迷って戻れなくて…」
不安になったのは本当だし、マレウスが荒々しくてさっきちょっとパニックになりかけたし、嘘はついてない。道に迷ってはいないけど…
「…」
マレウスはなにも言わないが、抱き締める腕を緩めないところを見ると、゛心配した゛ってところなんだろう
「あの…マレウス？怒って…ますよね」
オロオロと顔をあげるとその視線と交わる
「…居なくなったかと思った」
「う、ごめんなさい」
「怖くなって逃げたのかと…」
逃げる？なんで？
「マレウスのそばを故意に離れようとした訳じゃないんです。でも…その心配かけてごめんなさい」
「心配？…そうか、これが心配か。A、もう勝手に出ていくのはやめてくれ。お前が僕の元を離れるなら永遠に眠り続ける魔法だって使わざるを得ない」
え、怖い…眠り続けるの！？
「それは、やですね。こうやってマレウスに触れられないし、瞳にうつすこともできないんじゃ寂しいです」
またすりすりと首筋に顔を埋めれば、マレウスはぽんぽんと背中を軽く叩いてくれた
「そうだな、僕もAには、起きててほしいと思う」
「よいよい、ハッピーエンドじゃな」
「リリア、ごめんなさい。急に居なくなって、心配かけました」
リリアの声にマレウスの肩に頭を預けたまま少し振り替える
そこには、リリアとシルバーがいた
「わしも置き手紙で授業に行くことを教えてやらんかった。どっちにも非がある。マレウスよ、お主もAがちょっと視界から外れただけでこんな騒ぎを起しおって」
「…すまない」
マレウスはしゅんっと効果音がつきそうな位しょげている感じがする
「力の見せ所を誤れば、皆怖がってしまうと言ったじゃろ。それに学園にも迷惑かけて」
リリアの説教を聞くマレウスは、なんだかかわいくて私はつい笑ってしまう
「あの、私が学園をもとに戻します」
「いや、それは僕が」
マレウスは私をしっかり抱くと周囲が淡い光に包まれて、気がつくと屋根の上に来ていた
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恋桜(プロフ) - 桜澤さん» コメントありがとうございます。是非これからも楽しんでもらえたらと思います。 (2020年7月27日 15時) (
レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - みてて、なんだか、自分の頭の中でイメージがしやすくてずっと入ってきました。続きもこれから見ていきます！頑張って下さい！！(現在ep1中) (2020年7月27日 1時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます！励みになります。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2020年7月9日 10時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - とっても面白い！！！頑張ってください！！！！！！ (2020年7月9日 9時) (レス) id: 4eae53d9fc (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ラムさん» ありがとうございます。少しずつ書いていきますので、気が向いたら読んでくださると嬉しいです。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作成日時：2020年7月3日 3時
