リアリティー証言�� ページ45
衝撃の発言を受け、固まっている皆を見て、オオガミは呆れつつ言う。
「俺は、予言者じゃなく森番だ」
「……じ、じゃあ、よ、予言者は誰……？」
オオガミの近くに座っていた人物が手を挙げた。
「アタシ。アタシが予言者で、アカギくんがそれを証言してくれる森番よ」
「あ……姐さんが、予言者っすか？」
ええ、と姐さんは微笑んだ。その表情は、本当に男性かと疑いたくなるほど妖艶だった。
「名乗り出て良いのか迷っていたら、偽者が次々現れて焦っていたアタシを見兼ねて、アカギくんが予言者を名乗り出てくれたの」
「俺は残り二人が偽者なのを知ってるから、アンナが人狼って言った奴を村人だと証言する事で、人狼であるアンナを排除したつもりだったんだが
……村人側とは予想外だったぜ」
何でもない事のように言うオオガミを、俺は素直に凄い奴なんじゃないかと疑う。姐さんと大したコンタクトもなく、示し合わせて人狼の目を欺くなんて。正直なように見えて意外だな。
「だから、俺はくじらを占ってねぇわけだが……誰を占ったのか聞かせろよ」
「あぁ、アタシはケイくんを占ったの」
笑顔のまま、姐さんは爆弾を投下した。
「
「……へっ？」
Ｋが、俺とよく似た間抜けな声を出す。仲の良さそうな姐さんに裏切られるとは、まさか思っていなかったのだろうが……。
「……Ｋが……人狼？」
あり得ない、そう思うのは当たり前だ。姐さんは本物の予言者じゃなかったのか。オオガミは俺が偽予言者に人狼だと言われたから、対抗するために村人だと言ったが、これは違う。
何故、村人のＫを人狼と言った？
「……お、俺、違うっす……」
そう言うＫの声は震えていた。最初に処刑が執行された時から、ずっと怯えている彼は、もしかすると……。
「ケイくん、このゲーム、初めてなの」
姐さんがいたわるような優しい口調で言い、Ｋの肩をポンポンと叩いた。
「何回もやった事があるのは、アタシの方なの。憔悴しちゃって、可哀想に。もう人狼役は終わるからね」
「……え……でも俺、本当に」
信じられない、という顔で、Ｋは姐さんを見た。俺だって分からなかった。どういう事だ？ 本物は姐さんじゃないのか？ オオガミは止めない。黙って退屈そうに見ているだけだ。
「……何で、姐さんがそういう事言うのか分からないけどさ」
もう一人、黙って退屈そうに騒ぎを見ていた人物が発言した。
「おれは、Ｋは違うと思うな」
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くろーさぎ(プロフ) - みるくプリンさん» ありがとうございます……！！そう言って頂けると大変励みになります！閲覧ありがとうございます！(* > <)ﾍﾟｺﾘ (2019年8月10日 17時) (
レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - こんにちは。面白くて一気読みしました！普段、恋愛系の作品しか読まないのですが、こういうのも良いですね。これからも頑張ってくださいっ(*´∀`) (2019年8月10日 17時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - ランさん» コメントありがとうございます！！はい、更新頑張らせて頂きます！閲覧ありがとうございました！m(_ _)m (2019年7月2日 16時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - イベントの方から来ました。読ませてもらいましたが、人狼ゲームのお話はあまり読んだことがなかったのでとても面白いと感じました。更新楽しみにしています♪ (2019年7月2日 15時) (レス) id: 48cb23a0f9 (このIDを非表示/違反報告)
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