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プロローグ人狼 ページ5

「どういう事だよ……!?」
「……皆は、自分から参加したいと思って来たのかな? ……俺はただ単に巻き込まれただけだ」

俺は、ここに来るまでの経緯を語ってみせた。

「おかしいね……君が受け取ったルームへの招待状は、ゲームの参加者にしか届かないはずだよ。それが何かの事情で君の所に来てしまったんだ」「……つまり、ただの飛ばっちりか?」
「うん、そういう事だね」

「何だよ……」と俺は脱力し、「明日提出のレポート、大学から催促食らってるから、早く仕上げないといけないのに……」と呻いた。

「……それは、停滞してたあんたが悪いと思うけど。……ていうか、無職じゃなかったのね」
「無職じゃないよ! あー、最悪だ……」
「……最悪なんて失敬な。むしろ幸運じゃないかな? 人狼ゲームに参加出来たんだからさ」

イルカはそう言って、ふふっと笑う。こいつらは望んで参加したのだ。

「……なぁ。ルールってのを教えてくれるか?」「もちろんだよ! 僕達五人の村人の中に、人狼が一人混ざってるんだ。僕達は誰が人狼なのか話し合って、このボタンで投票するんだよ」

見ると、テーブルにあるそれぞれの席には、五色のボタンがついていた。赤、黒、水色、桜色、そして、灰色。俺達の色があるらしかった。

「赤がオオガミくん、黒がアネモネさん、水色が僕、桜色がサクライさん、灰色がくじらくん。皆から人狼と疑われ、一番多く票を入れられた人は……」

イルカの声が、ほんの少しだけ低くなった。

「……“処刑”されるんだ」
「……やべぇな」

嫌な予感がした。さっきからの胸騒ぎの原因は、きっとこれだった。処刑という言葉の重みが、俺の肩にズシッとのしかかって来た気がする。

「……処刑されても死なないわよ?」
「え? そうなのか?」

あまりにも俺の顔色が悪かったのだろう、アネモネさんが呆れたように言った。

「本当の意味では死なないよ。そもそもここは、ネット上にある仮想空間みたいなものでね。処刑された人は、強制的に現実世界に送り返されるんだ。だから、別に死ぬわけではないけど」

イルカが笑顔で付け加えたのは、俺を怯えさせるに充分な台詞だった。


「処刑される時は、死にそうなほどの激痛を伴うよ。あまりの痛さに、ショック死してしまう人もいるらしいけど、大丈夫かな?」

「……だ、大丈夫じゃねぇ……!!」

それを知っていて、イルカ達はここに来ているのだ。俺には、その気持ちは、到底理解出来そうになかった。

人狼ゲーム。→←プロローグ人狼



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くろーさぎ(プロフ) - みるくプリンさん» ありがとうございます……!!そう言って頂けると大変励みになります!閲覧ありがとうございます!(* > <)ペコリ (8月10日 17時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - こんにちは。面白くて一気読みしました!普段、恋愛系の作品しか読まないのですが、こういうのも良いですね。これからも頑張ってくださいっ(*´∀`) (8月10日 17時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - ランさん» コメントありがとうございます!!はい、更新頑張らせて頂きます!閲覧ありがとうございました!m(_ _)m (7月2日 16時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - イベントの方から来ました。読ませてもらいましたが、人狼ゲームのお話はあまり読んだことがなかったのでとても面白いと感じました。更新楽しみにしています♪ (7月2日 15時) (レス) id: 48cb23a0f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くろーさぎ。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年6月30日 11時

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