リターン人狼�� ページ33
「応募もしてないのに急に招待状が届いて、びっくりしてたら、気を失って……」
目覚めたらここにいたと、くらげさんは言った。
「おれも同じかな。それ以外の人はいないの？」「……誰も手を挙げないという事は、やはり彼の言う通り、皆が強制参加させられて来たという事ですね」
年配の男性にちらりと見られ、オオガミは視線の代わりに舌打ちを返す。年配の男性は、僅かに眉を寄せた。
「とりあえず、自己紹介しない？ 人狼ゲームではお互いを知る事が大切だもんね！」
「そうだね……おれは稲妻。あんたは？」
「……え、わ、私……ですか？」
急に話を振られ、それまで黙っていた、ワン ピース姿の少女は顔を上げた。
「……サクラです。よろしくお願いします……」
(……えっ……！？ さ、サクライさん……)
俺は自分の目を疑った。間違いなく彼女だった。俺が疑った事で処刑されたサクライさんと、このサクラと名乗る少女はあまりにも似ていた。
「……？ あの、何か……？」
「……え、あ、いや、何でもない……」
反射的に首を横に振ったものの、すっきりしない気分のまま自己紹介は進んでいく。
「あー、うちアンナ。ダチにはアンって呼ばれてるけど、まぁ、好きに呼べばー」
語尾を伸ばして気怠く言うのは、猫耳パーカーの少女。
「まことと申します。どうぞよろしく」
そう微笑んだのは、四、五十代ほどに見える年配の男性。深い紺色の洋服姿は、自ずと執事を連想させた。
「あー……アカギだ。適当に呼べ」
若干の躊躇いの後、オオガミは下の名前で名乗る事にしたらしい。名字だと疑われるからか、それにしても今回の彼はどこか慎重派で、オオガミにしては態度が大人しい気がする。
「それじゃあ、ルールを説明するね！」
くらげさんが元気良く言った。
「私達十人の中に、人狼が二人潜んでいるから、話し合って投票するの。一番得票数の多かった人が処刑されて、その人が人狼ならゲーム終了で、違ったらゲーム続行。ここまでは簡単だよね！」
次に、とくらげさんは人差し指を立てる。
「人狼と村人の他に、予言者、森番っていう役職があるの。予言者は最初、役職が配られた時に、誰か一人を選んで人狼かどうか占えるんだよ」「それで、もし人狼って出たらどうするの？」
姐さんが問うと、くらげさんは答えた。
「それを皆の前で言えば、人狼の片方を処刑出来るよ。予言者さんは村人陣営だから、占った人が人狼じゃなくても、その人を人狼候補から外せるしね」
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くろーさぎ(プロフ) - みるくプリンさん» ありがとうございます……！！そう言って頂けると大変励みになります！閲覧ありがとうございます！(* > <)ﾍﾟｺﾘ (2019年8月10日 17時) (
レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - こんにちは。面白くて一気読みしました！普段、恋愛系の作品しか読まないのですが、こういうのも良いですね。これからも頑張ってくださいっ(*´∀`) (2019年8月10日 17時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - ランさん» コメントありがとうございます！！はい、更新頑張らせて頂きます！閲覧ありがとうございました！m(_ _)m (2019年7月2日 16時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - イベントの方から来ました。読ませてもらいましたが、人狼ゲームのお話はあまり読んだことがなかったのでとても面白いと感じました。更新楽しみにしています♪ (2019年7月2日 15時) (レス) id: 48cb23a0f9 (このIDを非表示/違反報告)
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