＊ ページ22
【過去(続き)】
明るい世界で何も知らずに生きてきた少年だったため、最初はスラム等の場所を“怖い……”と感じてしまい、なるべく近寄らないようにしていた。
だが、周囲から一方的に寄せられる大きな期待に、グレイは徐々に息苦しくなっていき、14歳の時ついに魔が差して家を抜け出してしまう。
見つかりたくないからと闇雲に家から遠ざかり続け、気づけば雨の中、とある真っ暗な路地裏に迷い込んでいた。
一人で出歩いた事など無いうえに、この辺りではとても珍しい裕福な服装をした少年であったグレイは、その世界で自分が独りぼっちになったかのような感覚を覚えた。
ところが、とある貧しい子供がグレイを助けてくれた。子供の助力で家に戻る事が出来た彼は、助けられたままでは申し訳ないので、近くに立ち寄った際にもう一度その人物に会いに行った。
その人物と徐々に仲良くなっていき、そうこうする内にスラム街などの薄暗い場所にも“良い人”はたくさん居るのだという事に気づいた。
それと同時に、自分たちと何も変わらない人間である彼らが、大した理由もなく差別されている事にショックを受けた。
そんな時、ふとした弾みで“真夜中のお茶会”に迷い込んでしまい、先代のCupと出会う。最初は“貴族がこんな所に居るなんて”と珍しがられただけだったが、Cupに促されるままに胸の内を話すと、
『想いの強さは及第点だから、また強くなったら来てみなさい』
との返事があった。それから2年ほど、剣術や勉学に励み、同じ場所でCupと再会した。
他の貴族とは違う、強い意志を見出されて入隊する事となった。グレイが17歳の時だった。
【その他】
幼少期から得意だったフェンシングの要領で、Chess等ではレイピアを用いている。銀色をした細身の長剣であり、グレイがつけた名前は“アンバー”。どこが
趣味は紅茶を淹れること、読書、ボードゲーム(特にチェス)。
好きな本は哲学やミステリなどの真面目な本……かと思いきや、優雅にファンタジーを読んでいたりするからよく分からない。
初対面時や、仲間以外の人の前では“私”と言ったり敬語を用いたり等、貴族としての教養は勿論ある。ただ、本音に近い事を話している時には、一人称が“僕”になったり、少しだけ砕けた口調になったりもする。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
烏丸雅@カラス(プロフ) - くろーさぎさん» 了解です！くろーさぎさんのボードに向かわせて頂きます！ (2021年1月25日 8時) (
レス) id: ee1ca5de66 (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - 烏丸雅@カラスさん» もちろんです、ありがとうございます……！！ もし良ければ、私のボードでお話ししませんか？ 私がそちらへ伺わせて頂くのでも構いませんが……！ (2021年1月25日 6時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
烏丸雅@カラス(プロフ) - 突然失礼します！モグモグの企画に烏丸聖として参加している者なのですが、関係を組んでは頂けないでしょうか？お時間ある時にでも返信待ってます！ (2021年1月25日 2時) (レス) id: ee1ca5de66 (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - Venenoさん» 大丈夫ですよ！お待ちしております！ (2020年5月23日 16時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
Veneno(プロフ) - くろーさぎさん» こちらこそありがとうございます！こちらからお声がけしたのに申し訳ないのですが、ボードの方にお邪魔させていただくことは可能でしょうか…？ (2020年5月23日 14時) (レス) id: 876b760f5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
