【Q.K】明け暮れ物語 短〜中編集

　　　/続き ページ6

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「そうだな〜……あ！」
それからしばらくした頃、急に山本さんが声を上げる。
その声に驚き、俺の口からうわっ、と声が漏れる。
そんな俺のことはそっちのけで山本さんが続けた。
「ねぇ僕、乾専属のナースさんになるよ！」
え、どういうこと？？

「乾〜冷たいの貼ろっか」
山本さんはそう言って冷却シートを持ってくる。
冷却シートは冷たいから好きだ。
熱が出た時の心強い味方だし。
それは前までの考え方。
でもさっきのことで俺は気づいてしまった。
山本さんの手のほうが冷たさと温もりがあって心地よいということに。
「あの……俺、山本さんの手で冷やしてほしいです」
無理なお願いだろうなと考えつつも、俺は山本さんにねだった。
それを聞いた山本さんは明らかに目を見張る。
しかし、すぐに目元を緩ませ、いいよと言い、俺の額に手を乗せ
「早く風邪が治る方法、教えてあげる」
と続けた。
そんな方法ある訳ないと思っていると、いきなり口づけをされる。
「んｯ！？、」
何秒間くっついたままだったのだろうか。
息が足りなくなってきて、山本さんの胸板をトントンと叩いた。
ぷはぁ、と息をたくさん吸った山本さんが俺の耳元で囁く。

「風邪ってね、誰かに移すのが一番早く治るんだよ」

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おひさです。
珍しいコンビでしたが、どうでしたでしょうか？
俺は好きですね、これ。←俺得

追記：日常物語(前作)、可愛がってくださり本当にありがとうございます！！

赤頭巾　/koym→←看護人　/ymin

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