【Q.K】明け暮れ物語 短〜中編集

　　　/続き ページ32

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私が問い返すと彼はうん、と頷いた。
ただただ手伝っただけなのに……優しすぎにも程がある。
何か上手く断る方法はないだろうか。
そうだ、これなら……！

「欲しいもの……最近は福良さん、とか？」
「ぁ、え？俺？」

思った通りの反応を彼は示した。
冗談ですよ、って口にする間もなく、


fkr side

俺は隣に座っているとむを抱きしめる。
ちょっと無理矢理がすぎただろうか。
でも向こうが欲してるし問題ないだろう。

「ちょ、福良さん正気ですか」
「俺は至って普通だけど？」

え、俺が欲しいんじゃなかったの？
俺が変人みたいじゃん。
そう思いながらも彼を抱擁する手は緩めないのだが。

「そしたら……いっぱい甘えてみたい、貴方に。いいですか、、これで」

それからしばらくすると、思いも及ばない言葉がとむの口からこぼれ出た。
そんな彼は耳まで赤くしている。

「それが本当にとむがしたいものならいいよ？」
「したい、です、」

羞恥の念が感極まったのか、とむの目に涙が浮かぶ。
う、破壊力……。

「分かった。どうしたいか言ってみて」

理性が飛ぶ前に。

「頭、撫でて……ください、」
「はーい」

ポンっと手をとむの頭の上に置き、撫でまわす。
さらさらな髪の毛が癖になってしまいそう。

「他何かある？」
「最後、ここにちゅ、、してほしいです、」

彼はそう言いながら自身の頬をつんつんと指した。
さっきのお願いとはかけ離れたものだった。
まぁお願いだしいっか。

「仕方ないな〜」

俺はとむの頬……ではなく唇にキスを落とす。
頼んだことと違ったことに驚いたのか、彼は目を見開く。
それはほんの数秒のことだった。


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「満足した？」
「私はしましたけど……福良さんは大丈夫です？」
「大丈夫に決まってるじゃん」

俺がそう返すと彼は頬を緩ませ、

「これからも何かあったら、いつでも声掛けてください。私も福良さんの力になりたいので」

と口にした。
どうやらこれからもとむにはお世話になりそうだ。


とは言いつつも、日頃から俺は彼の笑顔に救われてるんだけど。

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おひさです、ずうです。
最近こちらに手を付けられていなく、ごめんなさい！
毎日たくさん見てもらっていることがモチベとなっています〜。。
ありがとうございます…！

改めてまりもさん、リクありがとうございました！
これで良かったのか…。
心配ですがお気に召していただけますと幸いです！


追記：17000hit・♡320以上、感謝します🙇

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