【Q.K】明け暮れ物語 短〜中編集

言伝　/izkm　/リク ページ14

kwkm side

-AM3:37
スマホの目覚ましアラームが鳴るずっと前のこと。
ぴろりん、とコミュニケーションアプリの通知音が鳴り俺は目覚める。

［おはよぉ(´▽｀)］

届いていたのは伊沢さんからの挨拶の一言。
しかも顔文字付き。
おはようにしては早い時間なのだが。
いちいち文字を打って反応するのも面倒なので適当にスタンプを送る。
するとすぐに既読が付く。

［なんか冷たいな！］

〔そんなことない〕
〔で？朝早くから何の用？〕

［別に何もないけど］

それなら送らなくてもいいだろ、と少しうんざりしながら、

〔そ、〕
と返す。

それからというもの、あれから何も彼から送られてこない。

伊沢さんのことだから寝たのか？
それとも俺の反応が悪かったか？
人のこと起こしといて何なんだよ、、

……でもまぁそんな彼に岡惚れしてる俺が悪いんだけどさ。

___

izw side

-AM3:30
最近、本当に眠りが浅い。
今日もまたこんな時間に起きてしまった。
明るくなるまで何して過ごすかな。
スポーツ観戦もビデオゲームをするのもし飽きた。
……そうだ！

スマホに映っているのは川上とのトーク画面。
こうして見てみると、どの会話も中途半端なところで終わっている。

［おはよぉ(´▽｀)］

ちょっと悪戯してみたくなって彼にそう送る。
するとすぐに既読が付き、手を挙げたキャラクターのスタンプが返ってきた。
多分面倒だったのだろう。

［なんか冷たいな！］

起こしてごめんという気持ちと、返してくれた事への嬉しさの気持ちが複雑に混ざり合う。

〔そんなことない〕
〔で？朝早くから何の用？〕

［別に何もないけど］

川上のことだからそれなら起こすな、とか送ってくる気がする。
しかしその予想は見事に外れ、

〔そ、〕

と短いメッセージが返ってきた。
それもまた川上らしいなと思わず笑みが浮かぶ。

……そうだ、俺は彼に一人身を焦がしていたんだった。
こんなので浮かれるなんて初心な男子中学生みたいじゃないか、。
そんな俺の気持ちを彼に伝えても報われるわけないよな。

・
・
「朝はごめん。迷惑だった？」
川上に声を掛けてみる。

「迷惑……だったけど、
ちょっとだけ本当にちょっとだけ、……嬉しかっ、た、……です」

彼は顔を赤らめてそう言った。
……え？まさかそんなこと…

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kwkmさん初挑戦作品でした！
もどかしい感じでしたね。
改めてかいさん、ありがとうございました！
是非お楽しみください！

(『御挨拶』に結構重要なお知らせ置いときます)

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