【Q.K】明け暮れ物語 短〜中編集

　　　　/続き　/微裏　　　 ページ11

ini side

「ねぇ、これ着なきゃダメ？」
着たのはいいものもこのスカート、丈が短すぎる。
「え？着ないの？」
しかし、2人は謎の圧を放つので俺は
「き、着ます……」
としか言えなくなってしまう。
そんな俺を見かねてかノブが口を開く。
「それで本題なんだけどさ、
さっきのどう思ってるの？」
「どうって……別に俺はあれを望んでた訳じゃないし、」
「でもされて喜んでたじゃん」
「それは、締切守れて偉いって褒められたからで、」
こういう時は引かないことが大切だ。
だから質問攻めを俺は全て否定して返す。
すると2人は呆れたように溜息をついた。
「ほんっと認めないね」
「じゃあもう“アレ”しますか」
そう言ったノブが部屋から出て行く。
そして残った福良さんはというと俺の方に向き直って
「乾、手出して」
と言ってくる。
素直に手を差し出すと、素早い手つきでさっきとは違う手錠を付けてきた。
しかも鎖部分をテーブルの脚部分に通して後ろ手で拘束される。
それは革でできた手錠で、内側はふわふわで覆われており暴れても傷付く心配はなさそうなのだが。
「な、な、な、何ですかこれ」
福良さんに怯えながら問いかけると
「これ？乾に優しい手錠だよ？」
いつも通りニコッと笑いながら彼は答える。
「いや、その、外してください」
どうしても外してほしかったので俺は精一杯上目遣いをしながらお願いをした。
「……ッ、ずるっ。で〜も、お仕置きだから外さない♡」
しかし返事はNO。
でしょうね、と思っていると会議室の扉が開く。
「福良さーん持ってきましたよ」
「お！ノブありがと！」
よくは見えなかったが何やら怪しい物を持っていそうだ。
……と、今までの経験から予測する。
「じゃあ下準備俺するね」
「お願いしまーす」
福良さんが俺の目の高さに合わせてしゃがむ。
「……何する、き？」
するといきなり唇をつけてくる。
次第に舌を入れるキスになっていき、甘い水の音が会議室に響く。
しばらくするとスカートの中から後孔に指を入れられる。
「キスだけでこうなんの？流石乾だわ」
「い、わないで、」
弱みを突かれるのは誰でも嫌だろう。
「そろそろ入れても良さそうー」
中を弄っている福良さんがノブに向かってそう言った。
・
・
「また迎え来るね〜」
彼らはどこかに行ってしまう。
それと同時に中に入っている物が動き出した。
「……っ、いきなりつよ、っ」

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