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「うう〜ん美味しい」
先にサテンに着いていた理子と、チョコレートケーキを頬張る。
「本当に美味しそうに食べるね、A」
理子の微笑みに、ふふんと笑い返した。
「そういえば、Aのクラスに転校生来たんだって？」
「来た……ツッパリが。2人も」
今日はツッパリ絡みで色んなことが起こりすぎた。
「ええ！？2人も？戦争にならなかった？」
「なったよ……でも、転校生2人とも無傷で帰ってきたから、多分元々いたツッパリ達はやられたっぽい」
「じゃあ……2人で10人くらい倒したってこと？強いのね……」
理子は苦笑いでそう言った。
「しかもね、聞いてよ。その2人が来てからロクなことが起こらないの。さっき、開久の頭の片桐智司と遭遇しちゃったし、紅高の今井さんにも会っちゃった」
「すごい……勢揃いね。何も起こらなかった？」
そう聞かれた瞬間、私の胸がドクンと波打つ。
「それが……片桐さんが1人で囲まれてて、木材で頭殴られそうだったから……」
「え！？突っ込んじゃったの！？」
理子が大きい声を出して、周りから視線が刺さる。
理子は両手で口を覆い、小声でごめんと言う。
「でもでもでも、1発しか蹴ってないし、トドメは片桐さんが刺してくれて……」
私がそう話してるうちに、理子は少し焦り始めた。
「A……制服着たまま突っ込んじゃって大丈夫なの？ツッパリとは関わりたくないってあんなに言ってたのに」
理子のその言葉で、変な汗が噴き出てくる。
制服着たまま……しかも開久の頭に……顔も制服もバリバリ見られてる。
紅高の今井さんに助けられたときは大人しくしていたから大丈夫だけど、ヤクザと繋がってる開久の片桐には、私が飛び蹴りで喧嘩に突っ込んで来たのを見られた。
つまり……
「学校バレちゃった…………」
制服着てるときは大人しくしようと思ってたのに……衝動に駆られて……。
「なんて馬鹿なことを……！！！！」
私は頭を抱えた。
「きっと大丈夫よ……！だって、Aは片桐さんを助けたんでしょ？だったら開久の間で悪い噂にはならないはずよ」
「……そうかな」
自分の軽率な行動に涙が出そうだった。
「そうよ……！もし、それでAがヤンキーに狙われるようになったとしても、Aに借りがある片桐さんが守ってくれるはずよ」
理子が一生懸命安心させようとしてくれる。
「でもね……片桐さん、ちょっとかっこよかった」
「ええ……」
私の一言で理子の力が抜けた。
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こいずみ(プロフ) - 青龍 葵さん» コメントありがとうございます！返事が大変遅くなりましてすみません、、！！久しぶりに更新しました。またお楽しみいただけると幸いです！！ (2021年10月21日 23時) (
レス) id: 64da7f082c (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 更新を楽しみにしてます。 (2021年5月3日 5時) (レス) id: e10675e39d (このIDを非表示/違反報告)
こいずみ(プロフ) - hiroさん» ありがとうございます！！ (2020年8月18日 11時) (レス) id: 64da7f082c (このIDを非表示/違反報告)
hiro - とても面白かったです！更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2020年8月14日 1時) (レス) id: ed14337de3 (このIDを非表示/違反報告)
こいずみ(プロフ) - 豫さん» 果たしてお家デート(？)なのでしょうか！！笑 きゅんきゅんしていただけて嬉しいです〜！！ (2020年8月8日 1時) (レス) id: 64da7f082c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こいずみ | 作成日時：2020年7月31日 16時
