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帰りのホームルームが終わり、放課後。
理子の教室へ行こうと廊下を歩いていると、理子が走ってきた。
「A！ごめん！」
そう言って、理子は顔の前で手を合わせた。
「どうしたの？」
「今日、数学の小テストの追試があるのすっかり忘れてて、サテン行けなくなっちゃった……」
「じゃあ私、商店街ぶらぶらしてるから、小テストのあとサテン行こうよ」
そう言うと、理子の顔がパァっと明るくなる。
「本当！？ごめんね、ありがとう」
追試に向かう理子の背中を見送り、私は下駄箱へ向かった。
学校を出て、商店街へ。
……それにしても、ツッパリ多いな。
絡まれないように早足で歩く。
そういえば、最近新しい雑貨屋さんが出来たとか。
どこにあるのかと探し歩いていると、いつの間にか商店街からだいぶ外れた道に入っていた。
「……戻るか」
商店街までの近道になりそうな狭い路地に入ると、奥の少し開けた場所にツッパリが居た。
無視してその場を離れようとしたけど、グレーの制服がチラッと目に入り、なんとなく気になって、バレないように近づいた。
黒の学ランを着た数人のツッパリが囲んでいる、グレーの制服を着たガタイの良い男。
「げ……開久じゃん……」
開久高校。噂では生徒全員が不良で、OBにはヤクザが居るっていう面倒な学校だ。
目の前の開久は、頭の片桐智司。ここら辺のツッパリなら、知らない奴は居ないだろう。
開久の頭ならものすごく強いって噂だし、大丈夫だろう。巻き込まれないうちに、別の道から行こう。
そう思ってこの場から去ろうとした瞬間、雄叫びと共に、拳がぶつかり合う音と、ドサッという音が聞こえた。
慌てて振り向くと、黒の学ランを着たツッパリの1人が気絶して倒れているのが見えた。
状況を徐々に理解した黒の学ランのツッパリも、次々と片桐に殴りかかっていく。
それを軽々と交わし、確実な1発を打ち込んでいく開久。
「つよ……」
無意識にそう零すと、片桐の背後に、角材を構える学ランが居た。開久の頭でも、目がふたつしかないなら、1人で数人の相手するのは割と大変だろう。
まだ4,5人の相手をしている片桐は、背後に気付いていない様子で、考えるより先に私の体が動いた。
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こいずみ(プロフ) - 青龍 葵さん» コメントありがとうございます！返事が大変遅くなりましてすみません、、！！久しぶりに更新しました。またお楽しみいただけると幸いです！！ (2021年10月21日 23時) (
レス) id: 64da7f082c (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 更新を楽しみにしてます。 (2021年5月3日 5時) (レス) id: e10675e39d (このIDを非表示/違反報告)
こいずみ(プロフ) - hiroさん» ありがとうございます！！ (2020年8月18日 11時) (レス) id: 64da7f082c (このIDを非表示/違反報告)
hiro - とても面白かったです！更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2020年8月14日 1時) (レス) id: ed14337de3 (このIDを非表示/違反報告)
こいずみ(プロフ) - 豫さん» 果たしてお家デート(？)なのでしょうか！！笑 きゅんきゅんしていただけて嬉しいです〜！！ (2020年8月8日 1時) (レス) id: 64da7f082c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こいずみ | 作成日時：2020年7月31日 16時
