プロローグ ページ1
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「今日から俺はツッパる!!」
金髪にしてバリバリのパーマをかけて、美容室から出た俺。
そう、俺は今日からツッパリだ。
今日、俺は千葉に越してきた。
つまり、転校生だ。
転校してきたツッパリの俺にどんな反応をするのか、ワクワクする反面、少しハラハラしている。
新しい家に帰ろうと足を踏み出したとき、俺の肩が何かにぶつかった。というか、ぶつかられた。
今日から俺は、ツッパリだ。
「ア゛ーン!?」
と、イキがって相手を睨んでみると、そこにはとんでもなくマブい女子がいて、俺は思わずポカンとする。
「すいません」
マブイ女子、いやもう略してマブ子。
マブ子は軽く頭を下げると、すぐにスタスタと歩いていった。そんなマブ子の背中を、俺は目で追いかける。
白のワンピースを着て、背中まで伸びたサラサラの黒髪。俺の肩くらいまでの身長で、目がもうキラッキラしてた。
そんなマブ子の目先には、女子に絡んでる3人組の不良。
マブ子は女子と不良の間に入ると、不良はターゲットを変えてマブ子に絡み出した。
これ、俺助けた方がいいんじゃね?でも喧嘩になったら間違いなく俺はフクロだ。
……いや、ここで助けなかったら漢じゃねぇ。
助けたら?もしかしたら?あの子が?俺に?惚れちゃったり?それで?付き合っちゃったり?
そう思って踏み出そうとした瞬間、状況は一変した。
マブ子があっという間に不良3人組を倒したのだ。
最後にキマった回し蹴り。ふわりと舞うスカートと、さらりとなびく髪の毛が、なんとも華麗だった。
俺より身長が低くて華奢な女が、不良を3人一気に倒した。
「何者だ……?」
見た感じ、ツッパリでも無さそうだし。
助けた女の子にニコリと笑って去っていく背中を、俺は呆然と見つめていた。
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こいずみ(プロフ) - 青龍 葵さん» コメントありがとうございます!返事が大変遅くなりましてすみません、、!!久しぶりに更新しました。またお楽しみいただけると幸いです!! (2021年10月21日 23時) (レス) id: 64da7f082c (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 更新を楽しみにしてます。 (2021年5月3日 5時) (レス) id: e10675e39d (このIDを非表示/違反報告)
こいずみ(プロフ) - hiroさん» ありがとうございます!! (2020年8月18日 11時) (レス) id: 64da7f082c (このIDを非表示/違反報告)
hiro - とても面白かったです!更新楽しみにしています!頑張ってください! (2020年8月14日 1時) (レス) id: ed14337de3 (このIDを非表示/違反報告)
こいずみ(プロフ) - 豫さん» 果たしてお家デート(?)なのでしょうか!!笑 きゅんきゅんしていただけて嬉しいです〜!! (2020年8月8日 1時) (レス) id: 64da7f082c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こいずみ | 作成日時:2020年7月31日 16時