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喜多川祐介

「 お前が苦しんでいる時に頼れないほど、俺は甲斐性のない男ではないはずだ。」

彼の言葉にはほんの少しの怒りと、彼女に頼ってもらえない悔しさが入り交じっていた。Aが息をあげ、苦しそうにしているという状態なのに彼女は誰にも頼ろうとしない。恋人である自分にすら。その事が心底悔しく「俺にお前の心配をしていい権利をくれ」と弱々しい声をあげてしまう。Aは仲間に迷惑をかけた上に心配までかけたくないという思いで誰にも頼らなかったのだが、その行動は彼を傷つけてしまうものであったということを知り、自分の浅はかさを感じた。「そんな権利…もうとっくに持ってるよ」フォックスは優しい目で自分を見てくれた。こんなにも優しい人を頼らないなんて、私は本当に馬鹿だな。Aのことをフォックスはゆっくりと抱き上げる。彼の温かさはAにとって、とても心地の良いものだった。

明智吾郎/前

「 今この腕の中は、何処よりも安全な場所だから。」

敵からの攻撃を一身に受けてしまったAにクロウは駆け寄る。彼らしくない慌てた様子だった。あまりのダメージで立ち上がることもままならないAを彼は抱き上げた。「クロウ…ごめんなさい。」なんで謝るの、とクロウは首を傾げるが、少し考えて何となく理由を察した。彼女は自分のことよりも周りを考える優しい人で、その優しさが人に迷惑をかけてはならないという信号を発しているのだろうと。クロウは「はぁ…」と小さくため息をついた。こんな時くらい、自分のことだけ考えていればいいのに。でもまあ、これが僕が好きになった(ひと)なんだよな。とくすりと笑った。「…僕は誰よりも優しい君が甘えていい場所だから。ほら、力を預けて」そう言うと、彼女の空気が緩んだ気がした。そう、安心して目を瞑ればいい。この腕の中は、世界中の何処よりも安全な場所だから。

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すみれ(プロフ) - ユウナさん» そう言っていただけて本当に嬉しいです!少しでも占ツクでこの界隈盛り上げられるように、これからも頑張ります!また何かリクエストなどありましたら気軽にコメントしてください☺️ (12月28日 1時) (レス) @page49 id: 945d36a3b1 (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ(プロフ) - 書いて下さりありがとうございました!ペルソナの夢小説は少ないのでとても読んでいて楽しかったです!! (12月28日 0時) (レス) id: 4c6d2ce850 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - 澪さん» コメントありがとうございます!二度目のリクエスト、とっても嬉しいです。続編にてそちらの内容を書かせていただきます。完成まで少々お待ちください💭 (12月27日 23時) (レス) id: 945d36a3b1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 2度目のリクエスト失礼します!「彼らに歌ってる姿を見られた」をお願いしたいです!!ゆっくり更新頑張って下さい! (12月27日 22時) (レス) id: e3ab6e516d (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - あにゃさん» コメントありがとうございます!解釈一致と言っていただけて本当に嬉しいです♡ もう少しでお話がいっぱいになりそうなので、続編移行した後で一番最初に書かせていただきます。完成まで少々お待ちください💭 (12月26日 21時) (レス) id: 945d36a3b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すみれ | 作成日時:2023年9月10日 17時

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