歪んだ世界であなたとわたしと。

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明智吾郎 / 前

「 は…？」

明智のネクタイをクイッと引っ張ってからのキス。Aからのキスという時点で意外だったが、その大胆な方法にはさらに驚かされた。しかもそんな方法でキスをしておいて、当の本人の顔は真っ赤だ。だが勇気を振り絞ってしてくれたんだろうな、と考えると彼女を愛おしく思う感情が湧き出てくる。少しの沈黙の後に、明智はAの頬を撫でた。そして「 いい？」と甘えた目をして聞く。こくりと頷いたAがそっと目を閉じたのを確認してから、唇を近付け、重ねる。歯を食いしばって緊張した様子のAに「 力を抜いて。僕に任せておけばいいから。」と優しい言葉をかける。彼の優しいキスに心も身体もメロメロになってしまう。


明智吾郎 / 後

「 僕がいいって言うまで離さない。」

キスに慣れていないAが明智にしたのは、軽く触れる程度のライトキス。彼女からしてきてくれたという事実に胸が熱くなったが、それだけでは足りないと、明智は本当のキスがどういうものかを彼女に教えてやろうと思った。まずは頭の後ろを優しく抑えて、彼女がしたものと同じ軽いキスを。次に角度を変えて、リップ音を出しながらのキス。音が鳴る度に、ピクッと身体が動くAが本当に愛らしい。そして最後に、Aの知らない大人のキスを。舌を軽く絡ませただけで「ひうっ」と情けない声をあげるA。はは、と笑いながらもその動きを止めることは無い。明智が満足するまで彼のキスは続く。


◇◇◇

リクエストありがとうございました！キャラのイメージに合わせてキスの仕方を変えてみました。個人的に祐介の反応はそこそこに上手く書けたのではないかと思っております…🤔 今回も甘々なお話でしたが楽しんでいただけたでしょうか？

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