歪んだ世界であなたとわたしと。

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明智吾郎 / 前

「 君ってやつは… 」

しばらく放心した後に、物凄い速さでAを追いかける明智。そこにはいつものような余裕はなかった。Aをその大きな腕で包み込むと、彼にしては珍しいほどの甘えた声で「言い逃げは酷いんじゃない？」と言ってくる。年上の、それもこんなにも格好いい彼氏からそう言われてドキドキしないわけが無い。「 好き、です。」顔を隠しながら必死に言葉を紡いだ。明智はそんな様子の彼女を見てくすっと笑い、顔を隠すその手を掴んだ。彼と目が合う。そこには熱の篭った目でAを見つめる明智がいた。


明智吾郎 / 後

「 僕が一回で満足するとでも？」

Aが走り回って疲れたところを捕まえる明智。ジリジリと詰め寄りながら、その綺麗な顔をAのおでこに近づける。こんな至近距離で好きと言うなんてハードルが高すぎる、とAは目を逸らしたが明智はそれを許さない。「こら。」と右手でAの顔を掴んだ。逃げ場はない。「 好き、だから離して。恥ずかしい… 」顔を赤くする彼女を見て、明智の中の何かが解放された。再びその顔を彼女のおでこに近付ける。「足りないな。」悪戯な表情の明智が、Aを愛おしそうな目で見つめ続けていた。


◇◇◇

リクエストありがとうございました！とても甘々に書いてしまいました…🫣こんなことをペルソナ男子のみんなにされたら寿命が縮んでしまいそうです笑 少しでもドキドキして頂けたら嬉しいです♡ ありがとうございました！

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