歪んだ世界であなたとわたしと。

""" ページ19

雨宮蓮 × 明智吾郎 / 後

険悪な雰囲気の二人を引き連れてやって来たのは、渋谷のセントラル街にあるクレープ屋。甘いものが好きなAはイチゴチョコのホイップましまし。蓮はバナナチョコ。甘いものが好きではない明智はツナサラダのクレープを注文した。こんなものを食べる奴の気が知れない、と最初は二人を訝しげに見ていた明智だが、それをあまりにも美味しそうに食べるAを見て少し気が変わった。彼はAのクレープを一口頬張ると、

「 あま…。」

と、クリームのついた唇を軽く舐めた。その行動が色っぽく見え、Aは顔を赤らめる。明智に先を越されたと悔しく思った蓮もAのクレープにかじりついた。

「 流石に見過ごせないな。俺も一口。」

蓮は「 美味い。」と満足そうな顔をしてみせた。二人の美男子に翻弄されるA。その手に残るクレープはほとんどを彼らに奪われ、残念なことになっていた。そのことに気が付いた彼らは揃って意地悪な笑みを浮かべる。

「 僕の、一口食べなよ。」

「 遠慮しなくていいぞ。」

Aが照れることをわかってそう言うのだから、本当にタチが悪い。


◇◇◇

リクエストありがとうございました！どうしても１VS１でこのお話は書きたかったので、人数の都合上、織田信也くんにも登場してもらいました。こんな素敵な男の子から取り合いをされる夢主のなんと羨ましいことよ…って感じです笑 書いててとても楽しかったです！ありがとうございました♡

無意識に好きと言ってしまい赤面して逃げてみた【リクエスト】→←""

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す