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第四百二十一話 劣等感 ページ10

「 仲間ぁ!?それが、なんだっつーんだよ!俺の何処が…お前に劣ってるんだ!」

誰かに望まれる為に、成績や大人の評判に徹底的にこだわり抜いても、それは彼の『本当』ではないから虚しさが残る。みんなが見ているのは偽物の自分だって、愛されたくて作った偶像の自分に劣等感を抱いているんだ。

「 俺は名探偵で、カリスマだ!」

「 明智くん… 」

「 それが…前歴もちで、屋根裏に住んでるゴミに、どうして俺が…!?なんで、お前なんかが、俺に無いモン持ってんだよ!?なんで俺より、ゴミの貴様が『特別』なんだよォォォ!?」

「 もうやめろ。」

「 そうだな…こんなクソなやり取りっ!」

彼の姿が赤いオーラを見に纏って、一瞬だけ変わって見えた。それは、そう。黒い仮面の姿。

『 あ、あやつは来ないのか?黒い仮面の… 』

斑目。

『 パレスを使って好き放題してるヤツが、実際にいる。そいつは現実で何が起きようがお構いなし…「廃人化」に「精神暴走」…何でもアリだ。』

『 逃げるなら、今だぞ… 』

金城。

『 ヤツを信用するな。君の大事なものを全て奪っていくヤツが、君のすぐ傍にいる。』

奥村社長。

彼らが言っていたことは、全て彼を指していた。

「 じゃあ…廃人化や、今までの不可解な連続事件は、やっぱり… 」

「 ああ、でもイイな。こんなの初めてだ、自分でも驚いてる。お前になら、本気、出せるかな?

俺さ…面白いこと思いついちゃったよ…
コレやったら、どこまでヤレるんだ? 」

「 面白い、こと?」

彼はハイになっていて、私たちの声を聞き入れる様子もない。嫌な予感がする。彼は何をしようとしてるの?

「 お前だって物足りなかったんだろ?本当はこうしたかったんだろ?俺とお前、どちらかくたばるまで、殺して殺して殺し合う!手加減なんてクソ喰らえだ!」

「 ああ、想像しただけでゾクゾクする。獅童の評価?ハハ、知らねえよ。お前を、ブチ殺せるか…お前を、超えられるのか…それだけだ!!」

第四百二十二話 本当のあなた→←第四百二十話 正義の証



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すみれ(プロフ) - をしすさん» ありがとうございます!素敵と言って貰えるような作品に少しでもなっていたことを心から嬉しく思います。また描いていただいたイラストの素晴らしさを共有できて良かったです..!これからの展開も楽しんでいただけるように頑張りますので、楽しみにお待ちください♡ (11月4日 7時) (レス) @page50 id: 945d36a3b1 (このIDを非表示/違反報告)
をしす - (文字数に収まらなかったのでここで失礼します…長文失礼しました) (11月4日 4時) (レス) @page19 id: 79c0c3fdd7 (このIDを非表示/違反報告)
をしす - やっぱり好き…。すみれさんの書くお話はどれも素敵すぎて読み終えた時に不思議な高揚感があります!そんな時にむぎさん、めもりさん、まりりさんの激カワイラスト達を見たらいてもたってもいられずコメントさせていただきました!これからも応援しています。 (11月4日 4時) (レス) @page19 id: 79c0c3fdd7 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - もみじさん» ありがとうございます🥹久々のコメントがとても身に染みます…!オリジナルの部分を今回はかなり挟んだので、皆さんにどう思われるか少し不安でしたが、そう言っていただけてすごく嬉しいです。この先の展開も楽しんでいただけるように頑張ります! (9月11日 7時) (レス) id: 945d36a3b1 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - コメント失礼します。ずっと前からこの作品が大好きです!話の構成がとても上手で、特に『運命を変えろ』のお話はワクワクしっぱなしでした…!!獅童戦やその先の展開がすごく楽しみです。作者様のペースで更新頑張ってください。陰ながら応援しています! (9月11日 7時) (レス) id: be2598a382 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すみれ | 作成日時:2023年8月19日 11時

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