第四百十三話 ヤッチャン ページ2
「 色々あったが、紹介状ゲット！三流サマだったが、一応ちゃんと持ってたな。」
「 後は、例の『トラブル処理係』だけか。てきとーに暴れて誘い出すか？」
「 だから、無駄な騒ぎは避けなさいって。」
だが、どこにいるのだろう。地図にあっためぼしい場所はほぼ回り終えた。残りで回っていない場所と言えば、『機関室』『客室』『操舵室』くらいだろうか。
あれ、機関室と言えばさっき…
「 スカルが気にしてた場所…ほら、『煙が』って言ってたところ。あれ、機関室だったよね。」
「 言ってた！もしかしてあそこに？」
「 他に思い当たる場所もないしな。行くぞ。」
◇◇◇
熱い煙を浴び、咳き込みながらダクトを進むと、そこにトラブル処理係の姿があった。ここが根城だったようだ。私たちはダクトから、奴の前に降り立った。
「 …なんじゃオマエら。そっちから粉かけに来たんか、ああ？」
「 その通りだ。」
「 まだまだ塩が足りないなって、思ってたところです。」
「 こっちが手打ちにしたる言うてんのに、度胸あるのう、兄ちゃんらよ。ワシは忙しいんじゃ。オマエらはこいつらとでも遊んどけ。」
そう言うのなら遠慮なく。
ジョーカーのスカアハがマハコウガを放ち、敵を全てダウンさせる。一体も的を外すことがないその姿は流石と言うしかない。総攻撃を食らわせれば、シャドウは線香花火のように儚く消滅する。
「 ジョーカー、強すぎだろ…！」
「 アイツを追いかけるぞ。」
奴が入った扉を開こうとするが、私たちがシャドウと戦っている間に鍵をかけられてしまっていた。だが、居場所がわかったと言うなら、何も心配する必要はない。どこかに別の道があるはずだ。
周囲を探して回ると、「ここからどうぞ」とでも言っているかのようなダクトを見つけた。しゃがみながらその小さな道を進み、私たちはついに奴らを追い詰めることに成功する。
「 こんにちは。」
「 おのれら…また入りこみよったんか！本当にしつこいのう…そこまでして、ワシのタマが取りたいんか？」
奴は上着を脱ぎ捨て、私たちを鋭い目つきで睨む。顕になった上半身には、派手な刺青が刻まれていた。
「 どこの組のモンじゃ？」
獅童とは違う威圧感を感じる。だが、私たちは以前、羽柴組の若頭と対峙し、その圧を経験したことがある。一度経験したことだ、前ほどの怖さはない。
「 またヤッチャンかよ…お前、実はそういうのに縁があったり？」
「 ない。」
「 あったら困るわよ… 」
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すみれ(プロフ) - をしすさん» ありがとうございます！素敵と言って貰えるような作品に少しでもなっていたことを心から嬉しく思います。また描いていただいたイラストの素晴らしさを共有できて良かったです..！これからの展開も楽しんでいただけるように頑張りますので、楽しみにお待ちください♡ (11月4日 7時) (
レス) @page50 id: 945d36a3b1 (このIDを非表示/違反報告)
をしす - (文字数に収まらなかったのでここで失礼します…長文失礼しました) (11月4日 4時) (レス) @page19 id: 79c0c3fdd7 (このIDを非表示/違反報告)
をしす - やっぱり好き…。すみれさんの書くお話はどれも素敵すぎて読み終えた時に不思議な高揚感があります！そんな時にむぎさん、めもりさん、まりりさんの激カワイラスト達を見たらいてもたってもいられずコメントさせていただきました！これからも応援しています。 (11月4日 4時) (レス) @page19 id: 79c0c3fdd7 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - もみじさん» ありがとうございます🥹久々のコメントがとても身に染みます…！オリジナルの部分を今回はかなり挟んだので、皆さんにどう思われるか少し不安でしたが、そう言っていただけてすごく嬉しいです。この先の展開も楽しんでいただけるように頑張ります！ (9月11日 7時) (レス) id: 945d36a3b1 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - コメント失礼します。ずっと前からこの作品が大好きです！話の構成がとても上手で、特に『運命を変えろ』のお話はワクワクしっぱなしでした…！！獅童戦やその先の展開がすごく楽しみです。作者様のペースで更新頑張ってください。陰ながら応援しています！ (9月11日 7時) (レス) id: be2598a382 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみれ | 作成日時：2023年8月19日 11時
