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学校に言った二人を見送った後、ふー、っとため息を吐く。
いやー美紅もませてきたな。どこに惚れたかとか聞かれると思わなかったわ。
｢・・・どこに惚れたか、ねぇ｣
ここっていうとこはねぇんだよなぁ。気づいたら好きだったし。つーか好きって自覚したらもう全部可愛く見えて仕方ねぇよ。
緩んだ口元を自覚しつつ、珈琲に口をつける。と、
｢・・・あの、鉄朗サン｣
｢うぉ、ビビった！何でお前そんなとこいんの｣
階段のところにある小さな隙間からひょっこりと現れたAに、俺はびくりと肩を震わせる。
うわびっくりした。珈琲吹くかと思ったわ。
と、Aは｢あ、あのさ、｣何故か顔を覆いながらもごもごと何か言いたげに呟く。
長い黒髪から覗く耳は真っ赤で。待て、これは、まさか、
｢わ、私に惚れたとこ、っていうの、聞こえてたんだけど、｣
｢言ってねぇ！！！！！！！！！｣
｢ぎゃあ！！｣
嘘だろ！！！と思う前に俺は反射的に否定しながらガタン！と椅子から立ち上がっていた。
｢嘘だ！｣とAが抗議するが、天邪鬼は結婚しても子供ができても簡単に直るものではなく。
｢言ってねー言ってねー！｣
｢言った！！！私の不器用なとことかセンス悪いとこが好きって言った！私の顔は好きになってから美人だって思ったって言った！！！｣
｢あーあー！！！！聞こえねー！！！！！｣
｢往生際が悪いよ鉄朗！！！！！｣
こいつ一部始終全部聞いてやがった！！
ぶわわわ！と今更せり上がって来た熱に右腕で口元を覆いながら、ギャーギャーと言い合う。
くっそ恥ずかし・・・いや別に美紅に言うのはいいんだけど本人にはダメだ。無理。恥ずか死ぬ。
かー、っと顔に集まる熱に感化されたのか、Aの頬も再度赤くなっている。
｢・・・私ら平日の朝から何してんだろ・・・｣
｢うっせーAのせいだろ・・・｣
｢だってあんなところでデレると思わなかったわ・・・｣
｢・・・なぁ｣
｢なに｣
｢好き｣
｢・・・っだから！急にデレるなってば！！心臓に悪い！！私も好きだわ馬鹿！！｣
｢・・・っ｣
このあと５分くらいずっとお互い赤面して顔覆ってた。
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初花love洸水哲蒼(プロフ) - とっても面白かったです！(*´ω｀*) 番外編の短編心がポカポカになりました〜 (2016年3月20日 23時) (
レス) id: d6c4fa5195 (このIDを非表示/違反報告)
星夜 - 完結からしばらくたってるのに、メッセージ書いてすみません！すごくおもしろくて、きゅんきゅんしました。あの、もしかして、もちづきさんって、ピクシブのこけし屋さんの作品見てたりします？似たような所がいくつかあったので。 (2015年7月24日 8時) (レス) id: 83dc7d9026 (このIDを非表示/違反報告)
クロヅキ - 完結お疲れ様でした。この作品に出合えて本当によかったっ！これからも応援しています！！ (2015年4月30日 17時) (レス) id: c79d2db9c3 (このIDを非表示/違反報告)
リア充バルス - 完結おめでとうございます。私にとってこの小説はいじめられっ子の私の唯一の支えだったと思ってます。そして、チョコちゃんやyukaちゃんと仲良くなれたきっかけで大変お世話になりました！これからも応援していますね;_; (2015年4月29日 7時) (レス) id: 68591afdd0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーま - yukaさん» ホントですね！消してしまったんでしょうか… (2015年4月27日 1時) (レス) id: 52d7b185f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちづき。
| 作成日時：2015年2月18日 17時
