お父さん。 ページ20
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午後7時。いつも通りだらだらと帰宅。あー疲れた。ビール飲みてぇビール。
なんてオヤジ臭いことを思いつつ、がちゃり。家の扉を開ける。と、
「お帰り父さん!今日もレシーブ教えてくれる!?よな!!」
「お父さんお帰り。この前教えてくれたとこ、100点取れたよ」
「・・・っ!!!」
天使しかいなかった。ちょ、マジで。ガチで。本気で。うちの子可愛すぎて泣きたいんだけど。ていうか泣ける。
俺は取り敢えず愛おしすぎる我が子を存分に抱きしめて、「飯食ったらいくらでも教えてやる。美紅えらいなー。すごいぞー!」わしゃわしゃと頭を撫でまくる。
と、
「鉄朗お帰りー」
「ん、ただいま。ご飯すぐ食べる?よね」
「おー。あー腹へった」
「はいはい」
苦笑しながらキッチンに入っていくAを見送り、俺も拓朗と美紅を連れてダイニングに入った。
今日の夕飯は唐揚げらしく、Aが「ほら私頑張ったぜどやぁ」的な目で見てくるもんだから、「アーウンオイシソウダナー」なんて適当な答えをしてしまった。
だがそれにいちいち傷つくような質でもないAは、唐揚げの盛り付けられた大皿をどん!とテーブルに起き、椅子に腰掛ける。よし、
「いただきまーす」
「いただきます」
「いただきます!」
「はーい」
一斉に手を合わせ、唐揚げにがっつく俺たちをふにゃりとした笑顔で見つめるA。あ、おいこら。
「お前もちゃんと食え」
「いやみんなの分足りなかったら困るから、私は余ったら食べるわ」
「足りねーわけねぇだろこんなにいっぱいあるんだから。食え」
「美紅も拓朗もそろそろ成長期だからさー」
と言いつつ、渋々唐揚げをつつくA。そういや拓朗も美紅も身長伸びたよなー。この前まで100cmもなかったのに。
しみじみとそんなことを考えつつ、俺はぐびりとビールを流し込む。よし、
「拓朗、今日は父さんと風呂入るか!」
「・・・アッ、ウン」
「まてこらなんだ今の間」
「拓朗は私に似て正直者だもんねー」
「んだとコラ」
「美紅はお母さんと入ろっか」
「!うん」
「じゃあもう皆で入ろーぜ」
「え、狭くない?」
「大丈夫だってー」
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ごめんなさい子供登場させたいだけでしたオチとかないですヒェ
美紅ちゃんと拓朗くん(双子)でした〜。
多分美紅ちゃんは性格黒尾寄り、拓朗くんはAさん寄りですね。
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初花love洸水哲蒼(プロフ) - とっても面白かったです!(*´ω`*) 番外編の短編心がポカポカになりました〜 (2016年3月20日 23時) (レス) id: d6c4fa5195 (このIDを非表示/違反報告)
星夜 - 完結からしばらくたってるのに、メッセージ書いてすみません!すごくおもしろくて、きゅんきゅんしました。あの、もしかして、もちづきさんって、ピクシブのこけし屋さんの作品見てたりします?似たような所がいくつかあったので。 (2015年7月24日 8時) (レス) id: 83dc7d9026 (このIDを非表示/違反報告)
クロヅキ - 完結お疲れ様でした。この作品に出合えて本当によかったっ!これからも応援しています!! (2015年4月30日 17時) (レス) id: c79d2db9c3 (このIDを非表示/違反報告)
リア充バルス - 完結おめでとうございます。私にとってこの小説はいじめられっ子の私の唯一の支えだったと思ってます。そして、チョコちゃんやyukaちゃんと仲良くなれたきっかけで大変お世話になりました!これからも応援していますね;_; (2015年4月29日 7時) (レス) id: 68591afdd0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーま - yukaさん» ホントですね!消してしまったんでしょうか… (2015年4月27日 1時) (レス) id: 52d7b185f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちづき。 | 作成日時:2015年2月18日 17時