E組一の問題児 (ページ6)

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ガラッ…

教室の扉が開く音がしたから机から顔を上げた。

｢2時間目を始めましょう。｣

そう言いながらいつかの黄色いタコが教室に入ってきた。

ちゃんと先生してたんだ…

｢日直は号令をって、、にゅやあああっ！音無さん！！来てくれたんですね、先生嬉しいです！｣

タコは私を見つけるとすごいスピードで私の目の前に来た。

私が学校来ただけでこんなにテンション上がるものなの？

タコのテンションが嫌になって再び机につっぷそうとすると

｢音無さん、どうしたんですか？顔…｣

タコが心配そうに私の顔を覗き込んだ。

｢転んだの、顔からぐしゃーって。｣

まさか顔から転ぶとはおもわなくてびっくりしたって笑顔で理由を説明する。

すると、タコは"納得がいかない"という表情をしてなにか言おうとした。

｢殺せんせー、明日テストでしょ。早く授業始めよーよ。｣

｢にゅやあ…そうですね。それでは2時間目を始めましょう。｣

カルマのこの一言で深く追求されなくて済んだ。

ありがとう、カルマ。