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カルマside
AM9:55頃
ガラッ…
教室の扉が開く音がした。
2時間目が始まるまでまだ少し時間があるから殺せんせーが来たんじゃないことは分かる。
じゃあ誰が?
疑問に思い、教室の扉の方を見た。
髪色も雰囲気も最後に会った時からかわってしまった、いとこのAが立っていた。
殴られたような怪我を負っていてひっどい顔してる。
クラスメイトが教室に入ってきたAを見て、さっきまでざわついてた教室がしんと静まった。
「久しぶり。顔、どうしたの?」
そうAに声をかけ、静寂を破る。
目が合った。
「カルマがいるとはおもわなかったわ!これね…転んだの、顔面からぐしゃーって。」
明らかに殴られたような顔の傷を転んだと笑って誤魔化す彼女はオレのいとこなんだと実感する。
「カルマくん、知り合い?」
渚くんが疑問をぶつけてくる。
「いとこ。」
オレはそう言うと席はこっちとAの手を掴んで歩いた。
席は寺坂とオレの間。
席に着いたと同時にAは机につっぷした。
何も聞くなと言わんばかりに。
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よね(プロフ) - 面白い…仕方ないからお気に入りにしてあげる。 (2020年8月23日 16時) (レス) id: d933d129b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろこ | 作成日時:2020年6月4日 13時