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「助けてくれてありがとう!」
そう言って抱きついてくるゆるふわヘアーの女の子。
「同じクラスの音無さんだよね?ありがとね、助かったよ!」
笑顔でお礼を言うポニーテールの女の子。
「いいえ〜、この辺不良よく見かけるから気をつけてね」
「カルマくんもありがとうね」
「…オレ何もしてないし」
「カルマ、この子たちと知り合い?」
なんか見たことあるわって理由だけで助けたこの子たち、なんでカルマの名前知ってるんだろ?
もしかして、2人のうちどっちかは彼女かな…
「知り合いって言うかクラスメイト。矢田さんと倉橋さん。」
ああ、なるほど。クラスメイトだから見たことあったのか!
「クラスメイトとかいいつつ、2人のうちどっちかは彼女だったりしてね!ねえ、どっちがカルマの彼女なの?」
「私たちは別に…」
「ねえ…」
顔を合わせて困ったような表情をする矢田さんと倉橋さん。
どっちもカルマの彼女じゃないのか…
(主にカルマを)いじり倒せると思ったのにな。
「2人はここでなにしてたの?この辺り、遊べるとこなんてないけど…」
ここ住宅街だよと言いたげなカルマ。
「ちょっと行ったところにカフェあるじゃん、そこで陽菜乃ちゃんと勉強してたの!」
「あそこのカフェ美味しいんだよ〜!」
あそこのカフェ、外観オシャレだしメニューも美味しくて可愛いって評判のとこじゃない?
今度私もご一緒したいわ
「次行く時は一緒に行こうね、音無さん!」
「私たち、音無さんと仲良くなりたいし嫌じゃなければ!」
あれ、私声に出てた?
「そりゃバッチリと。」
「あはは…」
「明日テストだし、お喋りはこのくらいにして帰ろっか。」
そう言ってカルマが歩き出し、それに続いて私、その次に矢田さんと倉橋さんが足を動かした。
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「友達できてよかったじゃん、A」
「…そだね」
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よね(プロフ) - 面白い…仕方ないからお気に入りにしてあげる。 (2020年8月23日 16時) (レス) id: d933d129b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろこ | 作成日時:2020年6月4日 13時