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カルマside
｢…やめてください！｣
コンビニ出ると聞いたことある声が耳に届いた。
声のするほうをみると矢田さんと倉橋さんが不良に絡まれていた。
助けに行こうと思っていると
｢あの子たち、なんか見たことあるんだけど…｣
｢え？｣
学校いる時殆ど寝てたのになんでクラスメイトのことわかんの？
｢とりあえず助けてくるわ｣
｢は？｣
喧嘩と無縁なAが助けられるわけが無い。
なのに買い物袋をオレに押し付け不良に向かっていくA。
てかふつー助けるのって男のオレじゃないの？
｢ねえ、お兄さんたち。おはやっほ〜！！｣
友達に声をかけるように声を発し、不良の1人に蹴りを入れた。
反撃される前に身を翻し、2人目にも蹴りを入れた。
無駄がなく、軽やかで滑らかな動きだ…
蹴りを入れられた2人は伸びてしまっている。
威力も十分。
感心すると同時に、オレのいとこはタダモノじゃないと思った。
2人の不良を蹴りで倒し、Aが地面に着地すると不良たちの目がAに向けられた。
その隙にオレは2人の手を引いて安全なところに連れていく。
｢カルマくんありがとう！｣
｢…お礼を言うのはオレにじゃなくてAにだよ。｣
｢ねえ、音無さんてどんな子…？｣
｢…｣
それはオレが知りたい。
小学生の時は家族ぐるみでよく関わってたけど、Aの両親が離婚してから疎遠になった。1年の後半から停学食らう前までは生活指導室でよくかち合ったりはしたけど、関わることは出来なかった。
………
｢ここで手…引いてくれたら嬉しいんだけどなあ。｣
喧嘩に目を向けるとAが独り言の様なことを言っていた。
｢オレらが手引くと思ってるのかｱﾞｱﾞﾝ?｣
｢そいつら2人とお前も道連れだ！｣
不良たちの頭に血が上ったところでオレも参戦しようとしてたら
｢おい、おめーらやめろ。｣
だんまりだったボスっぽいのが口を開いた。
｢そいつ、足癖のAだ…。お前らも聞いたことあんだろ｣
｢西高の不良のボス昏睡状態にさせたって噂の…｣
｢1人でヤクザ潰したって噂のある…｣
話を聞いてると2つの噂が聞けた。
…どんな生活してたらこんな噂たつわけ。
態度がでかかった不良たちは一気に青ざめていき
そして
3人は顔を合わせた後
｢すいませんでしたああああ！｣
地面に頭を擦り付けて謝罪した。
土下座とかウケる。
写メとっとこ…
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よね(プロフ) - 面白い…仕方ないからお気に入りにしてあげる。 (2020年8月23日 16時) (
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作者名：めろこ | 作成日時：2020年6月4日 13時
