17 ページ18
「…やめてください!」
コンビニから出ると不良5人組に絡まれてる女の子が2人。
「あの子たち、なんか見たことあるんだけど…」
「え?」
「とりあえず助けてくるわ」
「は?」
カルマに買い物袋を押し付け私は不良のところへ小走りで向かった。
「ねえ、お兄さんたち。おはやっほ〜!!」
そう言いながら不良の1人に蹴りを入れた。
反撃される前に身を翻し、2人目にも蹴りを入れる。
不良たちの目が私に集まる。
カルマが2人を助けてる。
2人から目が反れてよかった…
「ここで手…引いてくれたら嬉しいんだけどなあ。」
笑顔で私はそう言う。
「オレらが手引くと思ってるのかア゙ア゙ン?」
「そいつら2人とお前も道連れだ!」
ここで大人しく手を引けばいいのに、不良って無駄に血の気多いよね〜
「おい、おめーらやめろ。」
ボスっぽいのが口を開いた。
「そいつ、足癖のAだ…。お前らも聞いたことあんだろ」
「西高の不良のボス昏睡状態にさせたって噂の…」
「1人でヤクザ潰したって噂のある…」
態度がでかかった不良たちは一気に青ざめていった。たかが噂でなっさけな…
………
3人は顔を合わせた後
「すいませんでしたああああ!」
地面に頭を擦り付けて謝罪した。
土下座ってやつだ、初めて見たわ。
ちなみに2人は伸びてしまっている。
「足癖…」
私の少し後ろでカルマがクスクス笑ってる…
確かに私足癖よくないけどさ、笑うなよ。
「少なくて申し訳ねえがこれで見逃してください!」
そう言ってお札を数枚差し出してくる不良たち。
…いつもだったら受け取ってばいばいするけど、今の目的はそうじゃないんだよね。
「…今回はお金入らない。」
「えー、せっかくくれるって言うんだから貰っちゃいなよ。そのお金で焼肉食べよー。」
おっとヤジが入った。
「じゃあ、私の代わりにカルマが貰っていいよ」
「え…」
これには不良たちもびっくりだ。
「お金はいいから今後一切、私のクラスメイトに手出さないで。」
「はいぃぃぃぃ…!」
不良たちは声を揃えて返事する。
私は向き直り言った。
「さ、帰ろっか。2人とも駅まで送るよ〜!」
118人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よね(プロフ) - 面白い…仕方ないからお気に入りにしてあげる。 (2020年8月23日 16時) (レス) id: d933d129b1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:めろこ | 作成日時:2020年6月4日 13時