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E組の問題児
「ねえ、カルマくん。数学で聞きたいところあるんだけど…」
山を降りながら渚くんは言う。
「じゃあさー、3人で勉強してから帰ろーよ。」
カルマが提案する。
え、3人て私も…?
「いいね!どこ行く?」
「サイベリアとかどう?」
2人は乗り気だ。
…
「勝手に話進めちゃったけど、音無さんは都合とか大丈夫だった?」
一通り話が進んだところで渚くんが私を気にかけてくれた。
「渚くんでいいのかな…?気にかけてくれてありがとうね。でも……」
お小遣い厳しいから今日はごめんねって言おうとしたら
「奢るからAも行こ。てか、拒否権ないから。」
私の言葉を遮るようにカルマは言った。
「ありがとう、カルマ!"テスト範囲"聞いておきたいと思ってたんだよね〜!!」
お礼と共にそう言うと
「え、勉強じゃなくてテスト範囲聞くの?」
渚くんかツッコんた。
「だって、ずっと学校来てなかったからテスト範囲わかんないし…」
テスト範囲わかんなかったら勉強しようがないじゃん。
「これからは毎日来なよ、オレはAがクラスにいると嬉しいし。まあ明日はテストだけどさ。」
珍しいな、カルマがこんな事言うの。
「もしかしてデレ期?」
率直な疑問をぶつけた。
「は、ちげーし!」
カルマは顔を赤くして否定した。
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カルマくん、音無さんの事好きなんだ。
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よね(プロフ) - 面白い…仕方ないからお気に入りにしてあげる。 (2020年8月23日 16時) (レス) id: d933d129b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろこ | 作成日時:2020年6月4日 13時