【赤羽業】隣の席の人に話しかけられました

11話 ページ12

修学旅行


「うわ…A組からD組までグリーン車だぜ」

「うちらだけ普通車、いつもの感じだね」

グリーン車と普通車って一体なにがちがうんだろうとか考えてたら

「学費の用途は成績優秀者に優先される」
「おやおや君達からは貧乏の香りがしてくるねえ」

遠目で別クラスの生徒に渚たち絡まれてた
うるせえ、お前の言葉遣いが貧乏じゃ


「ごめんあそばせ、ごきげんよう生徒達」

絡まれてる渚の前を横切るビッチ先生
う、うわ上から下までハイブランドだ

あ、烏間先生に怒られてる。なんなら、着替えさせられてる。なんか可哀想


「…あれ？電車出発したけどそーいや殺せんせーは？」
杉野くんが辺りを見渡す

「うわっ！！」

『どうしたの潮田く、うわっ！？』

「何で窓に張りついてんだよ殺せんせー!!」
ほんとだよ、なんで窓に張り付いてるの


あれ？そういえば、新幹線て7人まとまって座れなくないっけ

そう思って、席を見るとやはり前後3席ずつなので1人余る


班の皆でわいわいしてみたかったけど、寝ちゃうかもしれない私が別のとこ座るべきだよね
仕方ない、先生の所いこう

皆が何か話してるうちに先生の所に向かう



『ビッチせんせーい、隣いいですか？』

「あら、Aから話し掛けてくるなんて珍しいじゃない。いいけど、班の所にいかないの？」

『７人座れないっぽいし、寝ちゃうかも知れないからこっち来たんですよ。いいですか烏間先生？』

「あぁ、構わない」


まあ先生との方が話やすかったりする


「そういえばA。あんた、最近好きな人でもできたの？」
こっちを見て笑うビッチ先生

『なんで！？』

できた覚えが全くない

「最近雰囲気が変わったじゃない。良い事よ？私が落とし方教えてあ、げ、る」
そういって顔を近づけてくる

『いや居ないし、色仕掛けのような落とし方できませんけど！？』
関節キスで赤面するような奴だよ私

「はあ、イリーナ。まったくお前は…」

まあ先生たちといるのも悪くないかな

あ、ビッチ先生ならいいアドバイス貰えそう

『ビッチ先生って相手を照れさせたりするにはどうする？』
そう。私はカルマにやり返さないといけないのです。

「そぉねえ、ま、ガキ相手なら褒めるだけで十分よ」

『ほんと？よし、烏間先生で実践しよ』

「楽しそうじゃない、私も参戦するわ！！」

「なんで、そうなる。」









うん、私一人いなくても誰も気にしないし、
こっち来て正解だったかも

12話→←10話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す