第40話 ページ41
Aside
ジャーッ
蛇口から出た水の音が辺りの静けさで一段と大きく聞こえ
夜のせいか夏の虫たちの声が昼間より少し静かに鳴いていた
水の音と虫たちの声しか聞こえない
つまり
私と犬岡君は黙ったままボトルを洗っているのである
話し掛けてもいいんだがなんだか話し掛けづらく口を開けないでいた
いつもなら犬岡君が話題を振ってくれるのに今日は珍しく振らない
今日のご飯になんか悪いものでも入っていたのだろうか
犬岡「A」
A『(ドキッ)ふぇっ!?』
思ってた否や急に犬岡君に名前を呼ばれた私は驚いて変な声を出してしまった
犬岡「それさっきも洗ったよ」
A『まじかよ!?』
犬岡「自分で置いてたじゃん」
ハハッと笑う犬岡君
私は水でゆすいでボトルを戻す
犬岡「暑いとボーッとしちゃうよな」
A『そうだね、昼間よりは幾分か涼しいけどやっぱり少し暑いね』
犬岡「・・・あっ」
A『うん?』
何かを思い出したのだろうか
ハッとした顔をし、手を洗い出した
犬岡「よしっ!(ニコッ)」
A『?』
犬岡君がこっちを見る
すると
バッ
A『ブフッ!・・・つめたっ!』
犬岡「えへへっ、冷たいだろー」
犬岡君が手にだらだらについてた水を掛けられる
確かに冷たいが意外と水の量が多くて床と顔がびしゃびしゃになった
A『急にはやめてよ!』
犬岡「あははっ!」
私も手を念入りに洗う
A『お返しだよ!』
犬岡「うわっ!」
犬岡君の真似をするように勢いよく手についてた水をかける
犬岡「意外とひんやりしてて涼しい」
A『当たり前だよ、だって水だもん』
犬岡「・・・(クスッ)」
A『!・・・(クスッ)』
私たちはお互い笑いあった
可笑しいのではない
楽しいから自然に笑いが込み上げてきた
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玲葉(プロフ) - 星蛍さん» お久しぶりですね!ありがとうございます! (2019年4月8日 21時) (レス) id: 6526d7a019 (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - ピュアピュアで癒されます(;∀; ) 更新がんばってください! (2019年4月8日 21時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
玲葉(プロフ) - たまごかけごはんさん» コメントありがとうございます!面白いですか!?嬉しいです、ありがとうございます! 続きも頑張ります!! (2017年3月20日 17時) (レス) id: de6f6ea9ad (このIDを非表示/違反報告)
たまごかけごはん - 面白いです!笑いが止まらなくて…ww更新頑張って下さい!!応援してます! (2017年3月20日 15時) (レス) id: bc7eac5fb1 (このIDを非表示/違反報告)
玲葉(プロフ) - 夜久さん天使さん» こちらは更新が遅いですが出来るだけ多く書けるようガンバります! (2016年11月13日 16時) (レス) id: ac7abace46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玲葉 | 作成日時:2016年11月1日 21時