新しい仲間！ 先生ver. ページ35
伊野尾先生サイド
新しくうちの病院に入院することになった岡本圭人くん。
涼介や侑李と同じ、慢性骨髄性白血病(CML)の患者だ。
でも圭人くんは、もう移行期に入っている。
早くドナーが見つからないと、どんどん体が弱って移植に耐えられなくなり、死んでしまう。
慢性骨髄性白血病の場合、慢性期でいられることを目標とする。
急性の白血病と違い、完全に治そうとはしない。
伊野尾先生「はあー」
大きなため息がこぼれる。
�睫收萓検屬鼻爾靴燭鵑世茵�
伊野尾先生「圭人くん、移行期だろ？」
�睫收萓検屬修ΔいΔ海箸�。白血病で死んでく子、いくらでも見てきただろーが」
伊野尾先生「見てきたけどさ、なんかやりきれないんだよな」
�睫收萓検屬修Δ世韻鼻�俺たちがこんな顔していてどーすんだよ。子供たちの方が、不安なんだよ」
伊野尾先生「そんなことはわかってる。でも、どうしても、いろいろ考えちゃうだろ」
なんで、圭人くんじゃなくちゃいけなかったのか。
世の中には、悪いことをしている人が、たくさんいるのに。
なんで、なんの罪もない、いい子ばかりが、病気にかかって死んでいくのだろうか。
�睫收萓検峅兇發錣�るけどさ、それでも、前に進むしかないんだよ。悔しいし、自分の無力さを感じるけど、立ち直って、他の誰かをたすけるしかないんだよ」
�睫擇呂佞 爾辰搬腓�なあくびをしながら、パソコンを起動させた。
�睫收萓検岷震燭覆鵑世茵�結局は。神様が、死刑判決を下したんだ。運命には、逆らえないだろ」
ずっと前に、俺たちがまだ研修医で大ちゃんも医者だったときに、なくなった男の子がいた。
その子のときも、�睫擇呂修Ω世辰討い拭�
そのときの俺は、�睫擇篭�いなと、そう思っていた。
でも、今は違う―――――――
伊野尾先生「運命に逆らうのが、医者っていう生き物だろ？」
たとえそれが運命だとしても。
医者は、その運命を変えなければいけない。
運命なんていう人知に及ばない存在よりも、ずっと近くにいる人間の方が強いんだと、そう思えるような結果を残さなければならない。
だから、俺達は闘っているんだ。
患者は、自分の身に起きている現実と。
医者は、病気と、それを患う患者と。
�睫收萓検屬修譴�できたら、苦労はしない」
�睫擇蓮�俺を見ずに、低い声でそう言った。
なあ、�睫據�
お前はさっき、神様が死刑判決を下すと言ったな。
でもお前、もう気づいてるんじゃないか。
この世に神様などいないことに――――
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 227人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：J | 作成日時：2020年3月15日 20時
