お祭り ページ4
涼介サイド
木々が赤く色づいて、真夏に比べて大分過ごしやすくなったこの季節に病院の中庭で行われる、一大イベント。
そう、秋の院内祭!
お祭りって本当なら夏にやるものだけど、暑いから体調を崩してしまう子が多く、この病院では少し涼しい秋にやるんだ。
侑李「りょーすけ、今日行こーね! 来週も! 再来週も!」
涼介「わかったよ、わかったから」
病院のお祭りは、一人でも多くの子が参加できるように、間をあけて3回行われる。
一人一回までという決まりはないから、体調が良かったら、全部参加できるんだ。
侑李「楽しみだね、りょーすけ」
侑李は毎年このお祭りを楽しみにしている。
花火も上がるし、屋台もいっぱいあるから、本格的だしね。
そして、楽しみにしている人はもう一人。
「涼介、侑李、今日は秋祭だぞ。楽しみだな!」
……と、俺たちの部屋に入ってくるこの人。
そうです、有岡先生です。
3、4年前から一緒に屋台を回っているんだけど、花火の時とか、俺たちよりも楽しんでるんだよな。
侑李「わーい、大ちゃん先生、今年も一緒だ!」
有岡先生「いっしょだよぉ!」
もちろん、俺たちも有岡先生と行くの楽しいから、今年も一緒に回るんだけどね。
侑李と有岡先生は、窓から庭を覗きこんでいる。
俺も、うしろから侑李の頭に顎をのせて、のぞきこむ。
たくさんの屋台が組み立てられて、ちょうちんが飾られて。
着々と準備が進められているのを見ると、2人と一緒に行く秋祭が、どんどん楽しみになってきた。
154人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:J | 作成日時:2020年4月14日 13時