自己満足のヒーロー (ページ5)

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Aside

あの日からヒーローになるために
必死で個性を鍛えている。

あの男に会った時、確実に殺せるように…。
僕の命を捨ててでも、僕のために、伊都のために。

確か、雄英の実技はヴィランPとレスキューPに分かれている。
レスキューPのことは伝えられないし、ヴィランPはほどほどにレスキューPを稼ぐことにしよう。

爆豪「おい！雪白、テメェ！急に雄英目指すとか巫山戯て抜かすんじゃねぇよ！」

幼馴染…とはいえども、僕も爆豪も幼馴染とは思ってはいないが、爆豪は僕にこういうことを毎日言うようになった。

『…爆豪、僕は巫山戯てないよ。それに君はお巫山戯で人に個性を向けれるの？…いや、向けれるか、君だしね』

爆豪はなんだと⁉とキレるが、毎日のように僕や緑谷に雄英受けるのやめろと個性を使って脅すようなことをしている。

本気だ。本気なんだよ、僕は。
絶対に復讐する。
邪魔をするなら爆豪だって、いっそオールマイトだって。

緑谷「ゆっ、雪白くん！かっちゃん！おはよう、ふたりとも早いね！」

そういえば、最近緑谷は変わったな。…時期的にいえば爆豪が泥みたいな敵に呑み込まれた、その日から。

爆豪にも言い返すようになったし、
クラスメイトの陰口さえも聞いてないような、
そんな時間すら勉強してるような。

…僕だけじゃない、爆豪も緑谷も本気でヒーローになりたいんだろう。
眩しいよ、僕はただ、許せなくて。

まだ、痛いし熱い。
伊都が殺されたことを忘れさせてくれない。

『緑谷、君は変わったね。勿論良い方に。
きっと君は良いヒーローになる』

緑谷はどこか伊都に似ている気がする。
アホらしい優しさとか、敵に向ける微かな同情の視線とか。

緑谷「ゆっ、雪白くん！(感動)」

だからこそ、似ているから。

『殺されないようにね、あまりいい子ちゃんでいると嫌われるよ』

伊都のあの正義感が、馬鹿みたいな他人本意が伊都を殺したんだから。

緑谷「えっ、それってどういう…」

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作る人変わった？っていうコメントはやめてください。
同じです。
自分が一貫するタイプの人間じゃないから書き方も1つじゃないので…。