自己満足のヒーロー (ページ4)

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Aside

なんだ、今の。何なんだ…？
一人の男に、殺される夢のような、
でも夢ではないリアルさがある。
本当に殺されたかのような、吐き気すら催すような。

そしてふと思う。
朝倉伊都は僕なのだ、と。

僕は、伊都はあの男に殺されたのだ。
個性を奪われて、まだ15歳だったのに。

…許さない、許さない。
許してたまるか。

僕はきっと僕の、伊都の復讐をしなければいけないのだ。

伊都は復讐を望まないかもしれないけど
そんなの関係ない。

僕の気がすまないんだ。

母親「A、起きた？魘されてなかった？」

母親が僕の顔を見る。

『うん、大丈夫。ちょっと不思議な夢を見て』

…痛い、
あの男に貫かれた心臓の、あの燃えるような、焼け付くような痛みが消えない。

…殺してやる、絶対に。
復讐をすれば、成し遂げれば…。

伊都も…僕のこの痛みも…。
伊都の死に捕らわれた、雪斗さんだって、

なにもかもから、解放されるんだ。

『ねぇ母さん、僕ヒーローになるよ』

＿＿これは僕の、復讐の物語だ。

＿＿＿＿＿＿

なんかちょっと怖いなこの主人公…。
って思った方はブラウザバック推奨(遅い)
伊都は簡単に言えば主人公の前世。
けど主人公は自分と伊都を重ねきれないんだ…。