5話 ページ6
宗介サイド
宗「はっ……は、ぁ……」
上がった息を無理やり整える
今日のところは問題ねぇな
右肩を軽く回す
今年が最後なんだ
凛が部活終了の号令を掛けるとAがパタパタと部員にタオルやドリンクを渡す
やがて俺の方にも駆け寄ってきて渡してくれる
渡し終えるとそーいえば、と思い出したように口を開いた
『宗介はいつから水泳やってるの?』
随分と唐突な質問だな
宗「小学生ん時からだ。凛と一緒にな」
『結構長いね』
確かにもう10年近くになるか…
宗「まぁな、お前は水泳やってたりしたのか?」
ふと、そう思った
マネージャーやってるくらいならやってたんじゃねぇかって、ただの興味本位で聞いた
『あ〜ちょっとだけね、あんまり出来なかったけど』
宗「…?そうか」
Aは変に笑ってそう言った
…泳げなかったってことか?
もしかしてカナヅチか、こいつ
凛「宗介、着替え行こうぜ」
宗「おう」
凛「お前も一緒に行くか?」
『ううん、まだ仕事あるから。先行ってなよ。じゃ』
凛にそう言われたがAは首を振って、さっさと仕事に戻っていった
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作者名:tear | 作成日時:2018年2月6日 14時