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43話 ページ44

ミーティングが終わり、部屋に戻ろうと思ったところで携帯が鳴った


通知を見てみれば懐かしいけどついさっき聞いた名前が表示されていた


小林らいらい、今平気?

小林ちょっと電話できない?


『ちょい待ち、っと……』


返信してから外に出る


そして通話ボタンを押した


1コールで英理は電話に出た


英《らいらい、久しぶり》


『久しぶり。それ聞くのも凄い久しぶりだわ』


らいらい、なんて呼ぶの英理くらいだし


英《で、話なんだけど今年の地元の大会も出ないの?》


『出ないよ。部活が忙しいから。でも今日木下コーチに会ってさ、その話も出たよ』


英《その木下コーチからは個人種目もリレーも出ろって私言われたけど》


『それも聞いた。もう3人に声掛けたって。でも無理なもんは無理』


英《そ?立森が結構乗り気らしいけど》


『意外だね。莉穂が1番乗り気かと思ってたけど』


英《黒崎も乗り気だよ、「久しぶりに会いてぇ!」って》


『……ま、リレーは諦めて。個人種目だけ出なよ』


英《…そうする。けど来れるなら来てよね。コーチなら当日でもリレー入れてくれるだろうし》


『予定出て行けるようならね』


英《2人にも言っとく。それじゃ、おやすみ》


『うん、おやすみ』


プーッと音が鳴る


『はぁ…やっぱり、乗り気だったか……』


でも、泳げないもんは泳げないよ


私は、泳がない

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作者名:tear | 作成日時:2018年2月6日 14時

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