30話 ページ31
ある日
凛が部員達に集合をかけた
凛「聞いてくれ。県大会のエントリーの時期が近づいてる」
皆んなの前に立つ凛はとても真面目な顔をしていて、やっぱり部長だなぁと改めて思った
凛「そこで、今年はリレーのエントリーのやり方を変えようと思ってる」
その言葉に部員達は多少困惑していた
凛「本来リレーはタイムの速い奴が選ばれるのが普通だ。だが、今年はタイムが良くても個人種目だけに集中したい奴は出なくていい。本気でリレーをやりたい奴の中からメンバーを選ぶ」
去年の地方大会のリレーは、凛はハル達と泳いだよね
あの時の皆んな、カッコよかったな
凛「勿論、やる気とタイム両方が必要なのは言うまでもねぇ。俺の言ってることは部長として間違ってるかもしれねぇ。これまで通りタイムだけで選ぶのが正しいのは分かってる。けど、俺のリレーにかける思いをお前らにも知っておいて欲しかった」
凛達の小学校の頃の話は分からない
私が入れるものじゃないのは分かってる
けど、何か…大切な何かがあったんだよね
凛「俺は本気の仲間と泳ぐ本気のリレーがやりてぇんだ。そういうリレーでなけりゃ、たとえ勝ったとしても意味はねぇ。だからお前らも俺の気持ちに答えてほしい」
皆んなも凛の思いを理解し、やる気に満ちた顔をしている
愛も百も…宗介も
凛「さぁ、本気でリレーをやりたい奴は前に出ろ。まずはそこからだ!」
今年こそは、鮫柄で最高のチームで泳ぐんだね…凛
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作者名:tear | 作成日時:2018年2月6日 14時