【Free!】だからこそ優しく (ページ20)

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19話ページ20

凛「A、A」

『ひぎゃあっ！？』

なになになに何が起こった！？

顔を上げれば目の前には凛

右隣には宗介

2人は可笑しそうに笑っている

宗「ひぎゃあっ、ってなんだよお前…くく」

宗介はくつくつと笑う

凛「ホント、マネの仕事は熱心にやるよな」

凛がトントン、と私のノートを叩く

『あっ』

しまった、ここ食堂だった

凛「俺らのこと考えてくれるのは嬉しいけど、飯はちゃんと食え」

宗「これもう冷めてんじゃねぇか」

あぁ、ご飯食べてなかったっけ？

ノートとるのに必死でご飯食べてなかった

宗「つーわけで、一旦終了」

『あ、ちょ』

宗介がノートを取ってしまう

宗「先に飯食え」

有無を言わせない言い方をする

『…はーい』

若干もう冷めてるビーフシチューに手を伸ばす

宗「つか、凛これ見て泣いてたんだぞ」

凛「はぁ！？何言ってんだ宗介！」

『え、凛まじ？』

凛「黙ってろ！」

______________

凛「でもお前も、ホント水泳好きだよな」

凛がまだ湯気の出てる焼肉定食を頬張る

『うん、好き』

水泳は本当に好き

小学校の頃から1度も離れたことがなかった

1人で泳ぐことも、チームの皆んなと泳ぐことも、

皆んなが泳いでいる姿も、

凄いキラキラして見えて大切なものだった

『これからだって私が水泳から離れることはないと思うよ』