検索窓
今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:108,625 hit

13話 ページ14

宗介サイド


市民大会からの帰り


凛の案でメシでも食ってこうって話になった


ダラダラと道を歩いていれば横のAが口を開いた


『いやあ、それにしても宗介クロールも上手いんだね』


何故か嬉しそうに笑っているA


宗「そんなこと言ったって何も出ねぇからな」


お世辞じゃねぇってことは分かってたが気恥しさからそう言った


『えー。でもホントに凄かったよ?カッコよかった』


ニカッと満面の笑みのA


だけどそれに続いた言葉は、


『やっぱあれだけ上手いってことは沢山練習したってことでしょ?凄いよねぇ』


どこか寂しさを含んでいた


こいつはただ褒めていてくれてるだけなのに素直に受け取れきれない


宗「別に、上目指してるなら当然だ」


『でも、それをしっかりやってるってことが凄いよ』


自分でも冷たい反応だなと思いながらも、それでも賛称してくれるAに胸が苦しくなった


宗「…ありがとな」


俺は一言そう言ってくしゃりとAの頭を撫でた


『凄い』なんて言葉も、あと少しで聞けなくなる


泳ぐのは今年が最後なのだから

14話→←12話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
108人がお気に入り
設定タグ:Free! , 山崎宗介 , tear
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:tear | 作成日時:2018年2月6日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。