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tnside
ふっ、と突然暗闇から意識が戻った。まぶたは重く開きはしないが空気の匂いが俺の部屋ではないと分からせてくれた。ベッドの柔らかい感触に、倒れたんだと認識する。オスマンと仕事の話してたのに申し訳ないなぁ
ゆっくりとまぶたを開ける。漏れる光に目が痛みを覚えさせられる。それでも少しずつ開くと予想通り医務室に運ばれたと分かった
tn「はぁ…」
自分の情けなさにため息をつくと、それに返事をするように近くから声が飛んできた
『目、覚めましたか？』
驚いて声のした方を見れば、Aさんがいた。彼女は机と向き合い何かを書いているが、やがてペンを置きこちらへと歩み寄ってきた
彼女は俺のベッドの隣の椅子に腰かけると、オスマンが俺をここまで運んでくれた事を教えてくれた
『何徹したんですか？』
tn「分からん…多分4か、5…」
掠れた声でそう返す。それを聞くとAさんはため息をついた
『変な無理しないでくださいよ。仕事が多いのなら回してください。皆心配してますよ』
tn「皆、って…？」
『オスマンさんはもちろん、グルッペンさんとエーミールさんも来ましたよ。ロボロさんからもインカムで連絡もらいましたし、ゾムからも前にも徹夜で倒れた事があると聞きました』
tn「そうか…」
『…そんなに仕事量多いんですか？』
Aさんは不思議そうに聞いてきた
tn「いや、他の奴らに回すと絶対1発じゃ終わらんから俺がやったりしてるもんもあるし…シッマとかシャオロンとかゾムとか、あいつらはいつも前に立って動いてくれとるから。俺やオスマンやグルさんはどっちかって言うと部屋から出ず書類仕事だったり外の人達と会う仕事だろ？」
『はい』
tn「あいつらは兵の前で、トップで見本になるよう必死で動いてくれとる。訓練見て戦争にも前線で戦ってくれる。だからあいつらに回しすぎるのも、控えたくてな」
自分の優しさで自分を追い込んでいる。分かってるけど、それでもあいつらに無理をさせたくなかった。普段前線に出ない俺らのために、傷を負ってくるあいつらに少しでも負担はさせたくなかった
『それなら今の倍、私に仕事回してください』
tn「え…」
『いつも貰っている量だと少なすぎるんですよね。次からはあの倍ください』
彼女は当たり前のような顔で、凛とした声で続ける
『それでトントンさんが休めるのなら、やりますから』
そう言って少し微笑んだ彼女は、控えめに言って今の俺には天使のように見えた
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麗輝★ばりっち(プロフ) - 牛乳メロンパンさん» んー、ありがとうございます！ 笑隣にいたのに送ってくんな！！ (2019年11月20日 13時) (
レス) id: 89f71fdb45 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳メロンパン - おもしろいです！更新頑張ってください、応援しています！！ (2019年11月20日 9時) (レス) id: 013d21c47b (このIDを非表示/違反報告)
麗輝★ばりっち(プロフ) - 蟻さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします(｡_｡*) (2019年9月4日 7時) (レス) id: 89f71fdb45 (このIDを非表示/違反報告)
蟻(プロフ) - 続編おめでとうございます。お気に入り登録失礼します。 (2019年9月3日 2時) (レス) id: ac72b0833b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tear x他1人 | 作成日時：2019年9月2日 15時
