〜暁〜 2

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「仕事ですから」


俺の頭の中にその言葉はこびりついていた。


この人たちはほんとに仕事として俺たちを守っているんだ。


契約が終わればおしまいの存在。


冷酷な人だ


別に仲良くなりたいわけでもないけど…


初めから距離を置いてるのは気づいてた


でも人っていうのは話したりご飯食べたりすると一気に距離が縮まるもんで…


まだ信用してない奴がいるから緊張するのは当たり前だけど、そこまでか??


彼女の言葉はどこか冷たい。


今思えば、ｽﾆｮﾝが今日取り乱した時もそうだ


普通取り乱した相手を心配ぐらいするはずだ


でも、2人の目にはｽﾆｮﾝは写ってなかった


写ってたのは警戒しきってるヒョン達だけ


2人は俺達の警戒を解くことだけを考えていた


…こわいな


ｽﾆｮﾝの一件で言ってた2人の言葉は俺にとっても2人の印象を変える言葉になった


でも、それも全部俺たちに信用してもらうためだとしたら…


…笑


だとしたら、1番信用出来ないのはあの二人ってことか


いや、逆に信用できるのか


多分、2人の言う契約がある限り彼女達が俺たちを裏切ることは無いだろう


でも、契約が終われば…


信頼してしまったヤツらが傷つくことになる


それでも結局、俺には何も出来ない


ただ、頭の中でこんな馬鹿げた推測をすることしか俺には出来ないんだ

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