【wrwrd!】語らひの宴【軍パロ】

29(回答パート1-3) ページ30

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過去についても大凡同様に説明できます。
人間の脳が発達し「記憶」というものが創設されると、人間は記憶を元に過去を作り出すようになったのだと。
過去と記憶はほぼ同じ存在であるとしても可笑しくはありません。
なぜなら記憶がまるっと消えたとしたら過去は消えてなくなりますから。

今のこの場で表すとすれば……そうですね、今私がペンを持っているのは皆様方見えるでしょう。
これは「私がペンを持っている」という事実がここにあることを意味しています。
至極当然の話ですね。

しかしどうでしょう、例えばこうしてペンを置いたとしたら？

「私がペンを持っている」という事実は現実から存在を消します。
その事実はリアリティを失ったのです。
そしてその代わりにその事実が存在していたことを我々の脳とそこのカメラが記憶しています。

もしもここに記憶となり得るものが存在しなかったならば、今我々は「私の目の前にペンが一本置いてある」という事実からスタートすることになるでしょう。
それ以前にあったはずの事実はどれも「存在しない」なのですから、過去がないのと同然なのです。

これでお分かり頂けたでしょうか？
未来は人間の思考上に、過去は記憶上にしか存在しておらずそれらは当然質量を持たないものです。
故にこれらは存在しないと言えます。

詰まる所時間というものは人間が勝手に仮定して創り出したものなのです。


……以上でこの問いについての回答を終了致します。

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