9 扱いが酷い ページ10
オスマン一行は城の中を歩き続け、幹部の部屋がある区域迄来ていた。
オスマンは自分の部屋も通り過ぎ、どんどん奥へ進む。
「あ、ここめう〜」
オスマンが立ち止まり、ドアをノックしたのは、大先生の部屋だった。
「なんで大先生の部屋？」
「いや、大先生なら女の子のものの服の一着や二着持ってんちゃうかなーって思って」
オスマンの言葉に、ゾムとショッピは『あぁ、成程』と納得した様子で大先生が出てくるのを待つ。
「はいはいはい、誰ですか〜？ってAちゃん！とマンちゃん達…僕になんか用？」
大先生はドアを開くと真っ先に幼女の姿を捉え、続けてほかの三人の存在に気付く。
気付いた時明らかに声のトーンが下がったのはもう誰も突っ込まなかった。
「大先生、女の子ものの服持ってへん？Aちゃんに着せてあげたいんやけど……」
「ん、ああ、めっちゃ可愛ええのがあるで！一回着てみて！」
とショッピ君の腕を引き部屋の奥へと連れていく。
ゾムとオスマンの二人も、大先生が閉めようとしたドアをぐっとこじ開け中に入る。
「わぁ、可愛いお洋服がいっぱい！！」
「之は……」
部屋の奥、四畳半ほどの大きめのクローゼットの中はこれでもかと言う程に女児用の煌びやかな洋服が並べられていた。
それを見た幼女は目を輝かせ、ショッピ、ゾム、オスマンの三人は想像以上の出来事に少し引いている。
「どれでも好きなん選んでええよ〜あ、これなんかどうや？」
大先生はそんな三人を気にも留めずハンガーにかけられた洋服を慣れた手つきで流しながら幼女に似合いそうなものを手に取っていく。
「えっとね、その、青色のやつがいい！」
「ん、これ？」
幼女ははしゃぎ気味に大先生が手にしたばかりの青色のシンプルなワンピースを指さした。
「ショッピ君、Aちゃんこれ着たいらしいから一回Aちゃん僕に渡して？」
大先生はにやりと不気味な笑みを浮かべてショッピに両手を伸ばした。
「絶対嫌です。俺かオスマンさんが着替えさせます。」
「なんでよぉ？！」
ショッピは大先生が何かいやらしいことを考えているのではないか、と不安になり、幼女を抱えたまま大先生に背中を向けた。
「Aちゃん、僕とお着替えしたいよなぁ？」
「うーん……オスマンさんとがいい……」
「な…なんだと……」
咋様に落ち込む大先生を他所にショッピは「じゃあオスマンさん、頼みました。」と安心した様子で幼女をオスマンに預けた。
10 (確信)→←8 あーめあーめふーれふーれぞーむさんがー
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冬季氷麗 - か、かわいい (2019年9月4日 15時) (
レス) id: 95b404386d (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 蜜柑(SCP)さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！ (2019年8月21日 12時) (レス) id: 62cd828dab (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(SCP) - 神すぎません？ (2019年8月20日 8時) (レス) id: d444c39ebc (このIDを非表示/違反報告)
暁ノ聖(プロフ) - ことりさん» リクエストありがとうございます！2にて消化致しますので暫しお待ち下さい！応援のお言葉もありがとうございます！！！ (2019年2月15日 21時) (レス) id: d4e149fab9 (このIDを非表示/違反報告)
暁ノ聖(プロフ) - からぴっぴさん» うへぇ、面白そうなリクエストありがとうございます！2にて消化致しますので暫しお待ち下さい！、 (2019年2月15日 21時) (レス) id: d4e149fab9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁 | 作成日時：2018年9月17日 18時
