42 みんなイケメン ページ43
城に戻ると、しんぺい神や兄さんが心配そうに門の外で待っていた。
「Aは無事だ、足を怪我しているから直ぐ手当してやってくれ。」
「分かった！」
しんぺい神はひとらんらんと共に城内へ駆けて行った。
他の幹部達もゆっくりと門をくぐり、城内に戻ってゆく。
「結局、なんで見つけれたん？」
「兵士の名前を帳簿から見つけ出して、そこからあの兵士が借りてる部屋と兵士の実家を見つけてん。そっから二手に分かれて突入。
家も名前もあんなに早く見つけれたのは奇跡やったけどな…」
「ちなみにこれの考案者はオスマンやで」
兄さんの問いにトントンとゾムが口々に答える。
オスマンは誇らしげに『めう！』と胸を張った。
「それで俺は国民名簿を取りに行かされたんやな……」
「全く、幾ら緊急事態とはいえ少しの書き置きや言伝くらいして行ってくださいよ」
兄さんが城で待っていたのは、グルッペンに頼まれて50冊程ある分厚い国民の名簿を会議室に運んでいる間に皆が出ていってしまったからである。
エーミールも同じように兵士名簿を取りに行っている間に置いていかれてしまった。
「あの、みんn「しかし、本当はもう少し早く助け出す算段だったのに遅くなってしまったな。もう晩飯まで数刻じゃないか。」
大先生が何か言おうとしたのを、グルッペンが遮った。
「先に風呂入ろかな、すっ転んだから腕も服も泥まみれになってしもたわ！」
「今日も大浴場使おかな、グル氏、ええ？」
コネシマはTシャツや体に付いた泥を見て『あちゃー』と苦笑いをし、シャオロンはまた大浴場の使用を提案した。
「いいゾ。そうと決まれば話は早い、大浴場まで競走だ！」
「一番遅かったやつみんなの書類手伝わせよ！」
ゾムの一声で幹部達はぎゃーぎゃーと騒ぎながら走って行った。
「え……？」
ポカーンと立ち尽くす大先生と、やれやれとため息を着くトントン。
トントンは何か言いたげな大先生の肩に手を置いた。
「大先生はなんも悪ないで。しかも大先生が体張ってくれたお陰でAは足の傷だけで済んでるし。ほら、はよ行かな書類手伝わされるで？」
「とんち…………」
トントンは数歩前に進むと優しく微笑み、走って行った。
「あ、待ってえや！」
大先生も涙が滲む目をごしごしと擦り、トントンを追いかけた。
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冬季氷麗 - か、かわいい (2019年9月4日 15時) (
レス) id: 95b404386d (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 蜜柑(SCP)さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！ (2019年8月21日 12時) (レス) id: 62cd828dab (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(SCP) - 神すぎません？ (2019年8月20日 8時) (レス) id: d444c39ebc (このIDを非表示/違反報告)
暁ノ聖(プロフ) - ことりさん» リクエストありがとうございます！2にて消化致しますので暫しお待ち下さい！応援のお言葉もありがとうございます！！！ (2019年2月15日 21時) (レス) id: d4e149fab9 (このIDを非表示/違反報告)
暁ノ聖(プロフ) - からぴっぴさん» うへぇ、面白そうなリクエストありがとうございます！2にて消化致しますので暫しお待ち下さい！、 (2019年2月15日 21時) (レス) id: d4e149fab9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁 | 作成日時：2018年9月17日 18時
