34 甘え ページ35
「ねぇねぇ！しょっぴくん！私、ひとりできれたよ！」
暫くして、幼女の嬉しそうな声が脱衣所に響いた。
幼女は誰かに見てほしい！と、ソファに座って涼んでいたショッピ君の服の裾をくいくいと引く。
穴にボタンがちゃんと通っていない所もあるが、ひとつもズレることなく襟もきちんと折られている。
「上手に出来てるやん。」
ショッピ君は自慢げに腰に手を当てる幼女の頭をよしよしと撫でてやる。
すると幼女は頭を抑えてこてことグルッペンの近くへへ戻って行った。
「ぐるっぺんさん！しょっぴくんにほめられたよ！じょーずだって！」
「そうかそうか、さて、私も着替え終わったぞ。寝る前に私の部屋で遊ぼうか。」
「あそぶー！」
グルッペンは幼女に目線を合わせニコニコと話しかけている。
「なんか、ほんまの親子みたいやな……」
ショッピ君の隣に座っているシャオロンがボソリと呟く。
「そうっすね……Aもグルッペンさんみたいなお父さんがいたらもっと幸せやったんかもしれませんね……」
ショッピ君はどこか寂しそうにそう言うと、腰を上げた。
「じゃあまた迎えに行きますね、そろそろ町の人たちも来る頃ですし、俺は門空けに行ってきます。」
「俺も手伝うわ、じゃあまた後でな〜！」
シャオロンとショッピ君は幼女に手を振り、廊下を走っていった。
「さて、私達も部屋へ行こうか。」
「いくー！」
グルッペンが幼女の手を握ろうとすると、幼女は手を出そうとせず、少し俯き、もじもじと何か言いたげに体を揺らした。
「どうした？手を繋ぎたくないのか？」
「ううん……えっとね……抱っこしてほしいの……」
幼女は恥ずかしそうにグルッペンの顔を覗き込み、両手を広げる。
「いいゾ、ほら来い。」
グルッペンも薄く微笑みを浮かべ両手を広げた。
幼女はぱぁっと笑い、グルッペンに思い切り抱きついた。
「じゃあな。あとは頼んだぞ。」
「任しといて！」
グルッペンは今迄で一番と言えるほどの笑顔でトントンとオスマン、そしてゾムに手を振り脱衣所から出ていくのだった。
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冬季氷麗 - か、かわいい (2019年9月4日 15時) (
レス) id: 95b404386d (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 蜜柑(SCP)さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！ (2019年8月21日 12時) (レス) id: 62cd828dab (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(SCP) - 神すぎません？ (2019年8月20日 8時) (レス) id: d444c39ebc (このIDを非表示/違反報告)
暁ノ聖(プロフ) - ことりさん» リクエストありがとうございます！2にて消化致しますので暫しお待ち下さい！応援のお言葉もありがとうございます！！！ (2019年2月15日 21時) (レス) id: d4e149fab9 (このIDを非表示/違反報告)
暁ノ聖(プロフ) - からぴっぴさん» うへぇ、面白そうなリクエストありがとうございます！2にて消化致しますので暫しお待ち下さい！、 (2019年2月15日 21時) (レス) id: d4e149fab9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁 | 作成日時：2018年9月17日 18時
