28 登場させるつもり最初はなかった ページ29
ぱっと電気が着いた頃、幼女は泣き疲れてすやすやと眠っていた。
ショッピ君はふっとランプを吹き消し、幼女の頬についた涙を拭ってやる。
少しして、部屋に兵士長のスパルタクスがやってきた。
「ショッピ様、ご無事ですか？」
「無事っす。」
「あと総統様から廊下のガラスが割れていて危険だから食事は各自部屋で取れ、との通達が有りました。時間になったら兵士が持ってくるので部屋で少々お待ち下さい。では。」
スパルタクスはショッピ君の腕の中ですやすやと眠る幼女を一瞬暖かい目で見ると、部屋から出ていった。
「インカムの通信めちゃくちゃやん……」
雨や雷のせいで電波が悪いのか時折インカムが他の幹部達の通信を拾い雑音混じりに現在の状況を教えてくれる。
ゾムとトントンが城下町の様子を見に行ったこと
コネシマがメイドを庇って手を切ったこと
グルッペンとオスマンは城に街の人々を避難させようとしていること
ショッピ君はコネシマの様子が少し気になったが、スパルタクスから部屋から出ることを止められている以上、コネシマの部屋へ行く事は出来ない。
「……まぁええか。」
「ん、むぅ……」
「あれA、もう起きたん？」
「うん…おきたの。」
「よく寝れたみたいやな。」
「ショッピ君があったかくて、ぐっすりねむれたよ！」
幼女は寝ぼけ眼でショッピ君に微笑みかけた。
その幸せそうな顔にショッピ君は思わずつられて笑みを零す。
すると、ショッピ君のインカムに誰かからの通信が入った。
「此方ショッピ、何方ですか？」
『俺や！コネシマや！』
「コネシマさんか……何の用ですか？」
『今から俺の部屋来てくれへん？』
「あ、無理っす。スパルタクスさんに部屋から出ないよう言われてるんで。」
ショッピ君がコネシマと会話している中、幼女はショッピ君の右手を握ったり離したり指を絡めたりして遊んでいる。
『晩飯の事か？それやったらもう俺の部屋に持ってくるよう頼んだから大丈夫やで！』
「何勝手なことしてるんすかwww」
『はよきてや！』
「は？！……切られた…」
ショッピ君が通信を終えると、幼女は眉間にしわを寄せ面倒臭そうに頭を垂れるショッピ君の顔をそろりと覗き込んだ。
「……どうしたん？」
「ショッピ君怒ってるから……」
「怒ってはないで、さて、コネシマさんに呼ばれたから部屋行こか。」
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冬季氷麗 - か、かわいい (2019年9月4日 15時) (
レス) id: 95b404386d (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 蜜柑(SCP)さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！ (2019年8月21日 12時) (レス) id: 62cd828dab (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(SCP) - 神すぎません？ (2019年8月20日 8時) (レス) id: d444c39ebc (このIDを非表示/違反報告)
暁ノ聖(プロフ) - ことりさん» リクエストありがとうございます！2にて消化致しますので暫しお待ち下さい！応援のお言葉もありがとうございます！！！ (2019年2月15日 21時) (レス) id: d4e149fab9 (このIDを非表示/違反報告)
暁ノ聖(プロフ) - からぴっぴさん» うへぇ、面白そうなリクエストありがとうございます！2にて消化致しますので暫しお待ち下さい！、 (2019年2月15日 21時) (レス) id: d4e149fab9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁 | 作成日時：2018年9月17日 18時
